11.遠足~バス酔い注意報
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【E組バス車内】
跡部「テメェら準備はいいか!」
「「「おー!!」」」
バスガイドのマイクを奪い、クラスを仕切る跡部。
そのマイクをひょいと取り上げた奈央が、人差し指を立て、みんなの方に向けた。
奈央「バスと言えばー?」
「「「バスレクー!!」」」
奈央「そうじゃ!……と言う事でぇ!今から王様ゲームすっぞォォオ!!」
奈央の言葉に大歓声があがる。
「おい、王様ゲームだったら奈央や真由美ちゃんと、あんなことやこんな事が……!」
「おー!!最高ッ!!」
跡部「フッ。俺様にぴったりなゲームじゃねーか」
真由美「(王様ゲームってなんだろう……?)」
クラスのテンションに着いて行けてない真由美。
もちろん真由美が王様ゲームについて聞くことはない。
奈央「さぁ引け!野郎どもー!!」
奈央の合図で一斉に割り箸に向かい走るクラスメイト達。
真由美は何事かわからず、オロオロとしていると、向日に最後の一本を渡される。
真由美「わぁ、この割り箸、ゴールドに光ってるよ……?」
「「「真由美ちゃんが王様だぁぁああ!!」」」
【A組バス車内】
忍足「姫さん、何の小説読んでるんや?」
恵利華「ん……源氏物語」
E組とは違い、車内静かなA組
忍足「古典文学か。面白いか?」
恵利華「うん!読み終わったら貸してあげるね」
忍足「楽しみにしてるわ。それより姫さん、ピアノ得意やねんな。この前の音楽の時間ごっつきれかったわ。」
恵利華「ありがと。忍足くんだってバイオリン習ってるんでしょ?綺麗だってきいたよ」
忍足「そやろか?まぁ今度機会があれば…………って、和恵ちゃんどないしたん?」
恵利華と話すも、気になるのは謎のうめき声
和恵「……気持ち悪い」
宍戸「!?静かだと思ったら酔ってたのかよ」
帽子を顔に被せて寝ていた宍戸が、和恵の言葉に起き上がった。
和恵「だってこんな乗り物初めて乗ったし……」
宍戸「こんな乗り物ってなぁ……」
恵利華「大丈夫?お医者様呼ぼうか?」
忍足「姫さん、それは大袈裟や」
だってあんなに苦しそうなのに…と恵利華。
宍戸「ちっ、仕方ねーな!これを飲め」
和恵「なにこれ?」
宍戸「酔い止めだ。俺はいらねぇつってんのに、母さんが無理矢理…」
忍足「なんや、宍戸も可愛いとこあるねんな」
恵利華「ねー」
宍戸「…だから出すの嫌だったんだよ」
和恵「ありがとう…ちょっと楽になった」