11.遠足~バス酔い注意報
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地区予選が終わり、再びいつもの日々に戻る一同。
【Aクラス】
恵利華「え…遠足?」
ホームルームの時間、恵利華の目がクリクリと動いた。
先生「そう!遠足。今週の金曜日は遠足だ」
先生の言葉に両手を合わせる恵利華。
恵利華「わぁ!嬉しい。和恵ちゃん、遠足だって!」
遠足と聞いた瞬間からノートに持ち物リストを書いている和恵にその瞳を向けた。
和恵「(去年は白葉、パリに行ったっけ…)で、いつ行くの?」
忍足「今週の金曜日て聞いてへんかったんか」
忍足の言葉に、ノートを見せつける和恵。
ノートには雑に『バナナ』やら『トランプ』など書き込まれていた。
和恵「うちは遠足しか聞いてないしッ!……で、行き先は?」
先生「デェズニーランドだ」
恵利華「ロスなんて久しぶり!」
和恵「うちなんて2年も行ってないよ!」
先生「い、いや…東京の…」
恵利華/和恵「「国内!!」」
和恵のノートが床に落ちた。
「「(国外だと思ってたのか)」」
恵利華と和恵の反応にざわつく教室。
宍戸は忍足の方に体を傾けた。
宍戸「あいつらの学校ってよ…」
忍足「普通の学校やなさそうやな」
忍足が遠くを見るような目で答えた。
その視線の先には…
恵利華「私デェズニーランド行った事ないの。だから……楽しみっ」
先生「………恵利華さんは先生と一緒に『スポッ』ぐぉ!?」
恵利華「わぁ、和恵ちゃん!ダーツの腕上げたね、ど真ん中!」
和恵「(奈央に貸し1だなッ)」
忍足「………。」
和恵「……り!……忍足!」
忍足「な…なんや?」
和恵「…班、うちと恵利華と宍戸でいい?」
恵利華「……?」
忍足「ああ、ええよ」
忍足の答えにクラスが沸いた。
「「「「(恵利華/和恵ちゃんと一緒になりたかったのに……!)」」」」
跡部「では、金曜日の遠足についてだが…」
こちらはEクラス。
Aクラスとは異なり、跡部が進行をしていた。
奈央「ずっと地区予選だの全国大会だの言ってたから、遠足の事すっかり忘れてたけぇ」
芥川「ね~!」
いつも寝ている慈郎も満面の笑みで答える
真由美「遠足って、どこ行くんだろう」
1人違う世界に入っていった真由美をよそに話は進む。
跡部「行き先は不本意だが、東京のデェズニーランドだ(俺様はロンドンで通したつもりなんだがな…)」
奈央「デェズニーランドっていったら…“夢の国”じゃけぇ……!」
真由美「夢の国…?夢が叶うの…!?」
わわわと真由美が慌てると、芥川と向日は幸せでいいなと口を揃えて言った。
跡部「今から班決めを…」
「奈央!一緒になろうぜ!」
「俺と回ろうぜ!」
「奈央、俺らの班に来るだろ!?」
「俺と…!」
「いや、俺と!!」
「「「奈央!!」」」
奈央「ま…待ちんしゃい」
真由美「相変わらず、奈央の人気は凄いね…」
芥川「みっともないからみんな座りなよ~」
女子は女子で跡部の名前が挙がると、眉間の皺が寄った。
奈央「跡部!ウチと同じ班にならん?」
「「「えええぇえ!?」」」
男女両論の声が上がる
跡部「あーん?」
奈央「このままじゃ、このクラスが“破滅へのロンドン”じゃけぇ!!」
奈央の言葉に向日と芥川は笑い、真由美は輪舞だとツッコんでいた。
跡部「チッ、仕方ねーか。向日、慈郎、真由美も一緒だ」
「(え…真由美ちゃんまで…!?)」
「(俺、真由美ちゃん誘おうと思ってたのに……!!)」
「跡部様ぁぁああ!」
真由美「(凄く視線を感じるよ……)」
跡部のファンは怖いなと真由美の顔が強ばるが、その視線は跡部のファンではない。
奈央「とーにーかーく!班はこれで決まりじゃ!」