10.目覚める氷帝・地区予選
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「「「勝つのは宍戸!!」」」</font>
「「「勝つのは宍戸」」」
「「「奈央さん!頑張ってくださいー!!」」」
「キャー!」
「「「こっち向いてくださーい」」」
恵利華/真由美「「(予想以上に煩い)」」
思わず耳を塞ぐ恵利華と真由美。
宍戸と奈央がコートに立つと地区予選を終え駆けつけた氷帝テニス部や、今や氷帝四天王と言われる4人の試合を観戦しにきた生徒達で埋め尽くされていた。
奈央「お前ら!俺らについてきんちゃい」
「「「キャー!!」」」
奈央の掛け声に男女問わず立ち上がる
和恵「み……耳が痛い」
真由美「真由美も…」
『パァァン』
歓声に気をとられ、試合の合図を聞き逃した3人。
しかし、奈央はしっかりと切り替え、
目付きが変えてトスを上げた。
『パァァン』
奈央「(青竹悟と沙藤花絵のペア…か。確かどっちも初心者じゃな…)」
『パァァン』
奈央「(ウチ、フォアハンド苦手なんじゃよね。……練習しよ。それと…)」
『パァァン』
忍足「奈央ちゃんブツブツ言ってるけど…」
向日「あぁ……」
跡部「フッ…余裕みてぇだな。」
『パァァン』
奈央「(ウチの未開発、予測テニスの実験台でも…っ)よっしゃー!!かかってきんちゃい!!」
『ゲームセットウォンバイ宍戸ペア。ゲームカウント6ー0』
目を見開く奈央をみて、宍戸が笑った。
奈央「宍戸って、笑うんじゃね」
宍戸「ああ!?うるせぇよ!お前こそ、いつまで試合するつもりだったんだ「「奈央さんタオルどぅぞー」」
タタタと十数名の女子が奈央に駆け寄る。
そして男子は宍戸に駆け寄った。
「亮!奈央にそんな口聞くなよ」
「そうだぞ!ダブルス組めるだけで幸せなんだからな!」
男子生徒の声に宍戸は奈央を観る。
十数人に囲まれ、その中心で笑う奈央。
思わず口元が緩んだ。
鳳「宍戸先輩!お疲れ様です」
鳳の登場で一瞬緩んだ顔が戻る。
和恵「やりやすかったでしょ?」
和恵が悪戯な顔で笑うと、少しだけ微笑み、2つ返事で返した。
宍戸「(やりやすかったな…あいつ、思う所にいるしよ)」
深く帽子を被り直した宍戸はベンチに戻った。