10.目覚める氷帝・地区予選
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お手洗いを済ませた奈央。
今日はミクスドの試合もあるが、地区予選。
たくさんの生徒が行き交う会場内で、一際目立つ奈央。
キョロキョロと何かを捜している様子だ。
『パァァン』
奈央「茂みから…ボールの音……?」
「ほらっ膝曲げて。」
「キャア」
『ドスンっ』
奈央「……?」
そっと草木を分け進むと、そこには意外な人物が。
奈央「………。」
越前「……何か用?」
奈央「え?あ…練習?」
越前「他に何に見えるの?」
桜乃「(綺麗な人……)」
綺麗な青色の髪の毛をかきあげる奈央に、桜乃は見とれてしまった。
奈央「2人で練習って…もしかしてミクスド…?」
越前「そーだけど……アンタも?」
奈央「お……おう。(思ったより出るんだ…こんな事しとる場合じゃないけぇ……)じゃあな」
スタスタと立ち去る奈央。
越前「変な人」
桜乃「………(綺麗……)」
越前「何してんの?早く練習始めるよ?」
桜乃「う…うんっ」
『パァァン』
『パァァン』
柳「しかし意外だな。仁王が女とダブルスを組むとはな」
真田「全く……大会もあるというのに、何を考えとるんだ」
『パァァン』
仁王「…………。」
『パァァン』
和恵「ハッ!」
仁王「(反応は少し鈍いが……足で上手くカバーしとる)」
『パァァン』
和恵「(仁王……先が読めないプレイヤーだね。敵に回したくないかも)」
『パァァン』
『パァァン』
ダブルスコートで、シングルスをする跡部と恵利華
跡部「(やはりこいつは相応の経験を積んでやがる……ラケットが体の一部みてぇな動きだ)」
『パァァン』
恵利華「(やっぱり上手いね。でも…)」
『パァァン』
恵利華「(人を見下したプレイ……貴方のプライドを上回るテニスをしないとね)……っあ!」
『パァァン』
跡部「………フッ。」
恵利華「ふふっ、行くよ!」
跡部「(どんどん心が熱くなりやがる…。手塚…いや、それ以上…な)」
『パァァン』
忍足「………。」
真由美「(隙のないプレイ……このプレイにがむしゃらが加わると……)」
『パァァン』
忍足「(サイドギリギリか。天ちゃん……上手いと言うより…)」
『パァァン』
忍足「(綺麗なテニスしよる。フォーム・形どれをとっても練習を積み重ねんとできん動きや…)」
『パァァン』
真由美「(面白い!もう一度シングルスしたいな。今度は……負けないけどねっ!)」
『パァァン』
忍足「……天ちゃん、気合い十分やな」
真由美「えへ!試合久しぶりだもん」
宍戸「奈央、遅いじゃねーか」
奈央「ね、越前くんが……」
宍戸「越前?青学のか?」
奈央「うん」
宍戸「誘ったのは跡部か」
奈央「関東とかになるともっと増えとるかもしれ……!?」
奈央の目に飛び込んできたのは……
奈央「立海大附属……」
柳「奈央、久しぶりだな」
立海大附属のご一行様
和恵「奈央、もうすぐ試合始まるよ~?」
その輪からひょっこり顔をのぞかせる和恵。
異様に馴染んでいる。
奈央「まさか……応援?」
柳生「ええ。仁王君と和恵さんの応援にきました。」
宍戸「お前らの地区大会はいいのかよ」
丸井「地区予選?んなもんわざわざ俺達が出なくても……なぁ?」
桑原「ああ。余裕だろ」
奈央「ふ…ふーん」
和恵「うちらも出ないじゃん?っと!それより、奈央試合だから」
奈央「……あ」
柳生「奈央さん、頑張って下さいね」
宍戸「行くぞ、奈央」
奈央「おう」