10.目覚める氷帝・地区予選
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恵利華「真由美っ帰るよ」
空には夕日が差し掛かり、久々に4人でそろっての帰りだった。
真由美「恵利華…そんな前の日にとばして練習して大丈夫だったの?和恵も、前日なのに仁王と練習…」
和恵「前日だから、ここにいるんよ」
恵利華「ふふっ、明日は地区予選だよ?それに…明日はレギュラー出ないんじゃない?跡部くんもミクスドだけだって行ってたし。」
ラケットを抱きかかえ、嬉しそうな恵利華を横目に笑う和恵。
奈央「選手層厚いもんね。まぁ地区予選は男子問題ないよ。ミクスドに精進すべしッ!!」
和恵「そだね!地区予選なんかで躓いてられっか」
真由美「いよいよか……地区予選、都大会、関東大会……そして…」
恵利華「目指す先は…」
恵利華の強い視線が指す
それを追う3人
「「「全国制覇!!」」」
恵利華「…ま、私は世界制覇だけど、ね」
真由美「ふふっ、そうだね!(真由美も…ッ!)」
奈央「あの日から……1年か」
奈央「やったぁ!全国優勝じゃあ!」
真由美「うん…うんっ…!!」
和恵「泣いてる真由美~」
真由美「なんとでも言ってっ、嬉しいんだもん!」
「来年も…頼んだわよ!恵利華。私はもう……テニス出来ないから……」
恵利華「ぶ…部長……」
「これ私のお古で悪いけどラケット使って?」
恵利華「……。」
「約束よ。来年も……」
和恵「部長!うちらがおる間は、この優勝旗は返さんよ!」
奈央「この旗がここにある事で、部長と戦ったこと……部長がここにいた事、忘れんけぇっ…!」
真由美「私も…私も待ってますっ!ずっと…ずっと!!」
「みんな……」
恵利華「ぶ…美並ちゃんは今まで通り、胸はって行ってきて」
「ありがとう……行ってくる。みんな…約束よ」
約束………
和恵「長いようで、あっという間だったね」
夕日を見ながら和恵が呟く。
奈央「そうじゃな。とりあえず…」
和恵「旗が欲しいね」
奈央「あれ?ウチの言うことわかったの!?さすが和恵」
奈央が和恵にじゃれつくと、少し鬱陶しそうな顔をする和恵。
それは1年前と何も変わらない光景であった。
恵利華「頑張らないとね。……マネージャー」
真由美「う…うんっ!」