09.ダブルスのterritory
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―向日side
走って行った日吉の気持ち…
少しわかるような
気がするぜ。
昨日の侑士と真由美の試合…
侑士だから真由美に勝てたけど…
きっと……俺じゃ勝てない。
その事よりも、侑士がシングルスであれ程の試合をしてる事に驚いたんだ……。
思ってしまった、あいつ……シングルスの方がいいのかも……なんて
真由美「真由美ね、前はダブルス組んでたんだ」
向日「ダブルス…?」
真由美「ずっと、ダブルスで全国制覇出来たら……って思った。」
少し俯いて話す真由美
ダブルスを組んでて……何かあったのか…!?
向日「ペアの奴は…?」
俺の言葉に、今まで俺を真っ直ぐみていた真由美の視線が逸れた。
忍足「岳人、堪忍なほったらかしにしてもうて」
向日「ゆ…侑士」
宍戸「ハァ…ハァ…っ」
奈央「ハァっハァ……もう…ダメじゃ…休憩っ」
芥川「奈央ちゃんすげー!宍戸と互角っ」
宍戸「俺の方が強ぇよ!!」
奈央「あー、悔しいっ!」
どうやら決着がついたようで、奈央は悔しそうな表情を浮かべた。
そして溜め息をついて宍戸が奈央に近寄る。
宍戸「…お前とテニスするの……面白そうだな」
奈央「え…?」
バッと顔を上げる奈央に、ぶっきらぼうに手を差し出す宍戸。
その手をがっしりと掴んだ。
奈央「俺と組んでくれるんじゃね!?」
キラキラした奈央の目は、誰からみても眩しかった。
宍戸は何も言わずに帽子を深く被り、鳳の所へ駆け出す。
宍戸「わりぃな、長太郎」
ちょっと寄り道するわと言わんばかりに鳳に話すと…
鳳「俺達のダブルスにないもの……奈央先輩に学んで下さい」
笑顔で答える鳳に、宍戸は二つ返事で返した。
恵利華「お腹……すいたね」
真由美「久しぶりにテニスの練習したもんね」
奈央「肉が食べたぁぁあい!あと、帰ったら和恵を問い詰めーる!」
3人の声を聞き、いつもよりも少し遅めの部活が終わった。
To be continued...
2007.11.12