09.ダブルスのterritory
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和恵「あ~美味しかった!……あ、ところで幸村の調子はどう?」
仁王「……そうじゃ、おまんに聞きたかったんじゃが……恵利華はどうしたんじゃ?」
和恵「え…恵利華?学校来てるけど…?……あ、もしかして幸村……」
仁王「昨日は大変じゃったんじゃ。幸村が病院を抜け出してのう…」
和恵「病院抜け出したぁ!?まさか……恵利華を追っかけに…?」
仁王「…海にいたんじゃ。」
和恵「テニスがしたかったんかな?」
仁王「そうじゃのう。俺らも頑張らんとな」
和恵「おう!頑張れ!」
仁王「おまん、自分の所があるじゃろ」
和恵「まぁね~!あ、そろそろ帰る?遠いでしょ?」
仁王「そうじゃのう……名残惜しいが、そろそろ帰るか」
和恵「うち、駅まで送ってやろうか?」
仁王「大丈夫じゃ。1人で帰れるぜよ。おまんも暮れかかってきたけぇ、気をつけて帰りんしゃい」
和恵「わ……いつの間にこんな時間に……」
仁王「じゃあの」
和恵「おう!」
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『パァァン』
『パァァン』
奈央「ハァ…ハァ…やるね、宍戸」
宍戸「ハァ…女に負けるなんて…ハァ…激ダサだからな!」
奈央「(昨日は本気じゃなかったって事じゃな…)」
宍戸「(ガチで負けたら…立ち直れねぇ…!!)」
『パァァン』
真由美「ま…まだ試合してるの?」
恵利華「負けず嫌いだねー…ピヨ」
日吉「…………。」
恵利華「あれ…?ピヨ?」
『タタタタタ……』
忍足「姫さん、大丈夫か?」
恵利華「う…うん」
真由美「どうしたんだろうね?向日くん」
向日「さ……さあな」
真由美「(向日くんも……変)鳳くん…」
鳳「あの2人……あなた達の打ち合いをずっとみてましたからね」
恵利華「私達の打ち合い…?」
真由美「さっきの恵利華は跡部と、私は忍足くんとのラリー?」
鳳「はい…」
恵利華/真由美「「……?」」
―日吉side
何やってるんだ俺は…
昨日の試合と、今日のラリーを観て思った。
跡部部長や恵利華先輩をみて…
俺の1年間は何だったんだ……
まだまだなんてもんじゃない。
あの人達の……足元にも及ばない。
認めたくない…
下剋上が……遠すぎる
恵利華「ピヨ!」
日吉「恵利華先輩……何の用ですか?あまり馴れ馴れしくされると困ります」
恵利華「えっとね、明日からまた……頑張ろうね!」
そんな笑顔で俺をみないで下さい。
俺は………
日吉「あなたは、もう頑張らなくていいんじゃないですか?」
恵利華「どうして?」
恵利華先輩の顔が、キョトンとした様子に変わる。
日吉「だってあなたはミクスドには出れても……夏の大会には出れないじゃないですか」
こんな事を言うつもりなんてなかった……のに。
恵利華「………。それでも、私は……頑張るだけだよ?世界一になるために…」
俺の予想に反して、恵利華先輩は……笑っていた。