09.ダブルスのterritory
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恵利華「ね、跡部くん、ダブルスのラインってここだよね…?」
跡部「あーん?」
恵利華「(やりにくいなぁ……)」
―跡部side
昨日あいつと試合して…自分に足りないものがあると思った。
その何かはわからねぇ。
それに来月から地区予選…都大会と忙しい。
シングルスの練習をしなければならない。
しかし、それを削ってでも…あいつとミクスドを組みたいと思った。
『パァァン』
跡部「!」
恵利華「何か考え事…?」
跡部「良い打球打つじゃねーか」
恵利華「ありがと」
跡部「フッ」
奈央「………。宍戸ー!」
宍戸「んな大きな声で呼ぶな」
鳳「奈央先輩は元気ですね」
奈央「俺とシングルスしない?」
宍戸「……いいぜ」
奈央「じゃあ俺が勝ったらダブルス組んで」
宍戸「女に負けるかよ!」
真由美「ね…ねぇ、本当に私でいいのかな…?」
忍足「なに言っとるん?」
真由美「んと……な…なんだろう」
―忍足side
昼、跡部からのメールで、真由美ちゃんと組んでミスクドに出るように言われた。
昨日、沸々と湧き上がる何かを感じた。
この子と一緒にテニスしたら…わかるやろうか?
とりあえず引き受けてみよか。
何か……わかるかもしれへん
忍足「俺、天ちゃんとダブルス組んでみたいと思った。あの試合してから、お嬢さんに興味持ったんや」
真由美「えっ…」
俯いた天ちゃんを見たら、この子がイジられる事がようわかった。
つい構ってしまいたくなるやん
忍足「ほな、練習頑張ろか」
真由美「う…うん」
宍戸「どらぁ!」
『パァァン』
奈央「(右の確率………)ほっ!」
『パァァン』
―宍戸side
跡部や忍足とは違い、俺には他の奴とダブルス組んでる時間はない
鳳「宍戸先輩……」
日吉「…………。」
矛盾してるのか、長太郎には悪いが、この大会に興味は……ある
大会に興味があるっつーよりは……
宍戸「(なんで俺が打つ方向にアイツがいるんだよっ!)」
『パァァン』
奈央「(ニヤッ)」
宍戸「(またかよ!?)」
コイツのテニスに……って言った方がいいのか…
奈央「俺とダブルス組む気になった?」
宍戸「さぁ……なっ!」
『パァァン』
俺1人じゃ決められねーだろ!?
だから…………
『パァァン』
この試合で白黒つけてやるよ!
奈央「この……意地っ張り!!」
『パァァン』
宍戸「あぁ!?お前だって……どらぁ!」
『パァァン』
楽しい…なんて思っちまってる事は、長太郎には内緒だ。