跡部「…………。」



忍足「…跡部、何固まっとるねん」



跡部「世界……だと？」



奈央「とりあえず、今は全国制覇じゃね」



和恵「仕方ないから、うちらが全国まで導いてあげてもいいよ～？」



向日「跡部…忍足……俺、こいつらとならマジで全国狙えそうな気がしてきたぜ」



「全国を…狙うだと？」



跡部「ちゃちな事言ってんじゃねーよ。全国ナンバー1の座を取るんだよ」



「「「…………。」」」



和恵「何固まってるの～？その為に頑張ってきたんでしょ？」



向日「あ……跡部が3人いるぜ…」



忍足「せやな」



奈央「笑うとこ！？」



宍戸「お前ら、マジ面白いぜ！」



奈央/和恵「え～？」



恵利華「な…何騒いでるの…？」



奈央「恵利華！」



恵利華「あ、樺地くん、荷物ありがとう」



樺地「ウス」



和恵「樺地の持ってる袋……もしかして…」



樺地「全部恵利華さんへの……プレゼントです」



サンタクロース化している樺地



忍足「さすが姫さんやな…」



日吉「忍足先輩、さっきから“姫さん”て何なんですか？」



真由美「(真由美もずっと気になってた！)」



忍足「……呼びやすいやん。姫さん」



真由美「それだけ！？」



思わず口に出た真由美。



奈央「それにしても……そのプレゼントは…ねぇ？」



和恵「仕方ない。うちが全部捨ててきてあげる。」



真由美「さすが小悪魔っ！」



奈央「あ！宍戸っ！鳳っ！携帯教えんちゃい、特訓の日にち決めないと！」



宍戸「あぁ」



鳳「い…いいですよ」



真由美「(私も勇気ださなきゃ…！)あっあの……忍足く…」



忍足「せや、姫さん、携帯教えてや」



真由美「(ガーン)」



恵利華「あ…携帯？跡部くん、私の携帯は…？」



跡部「ねぇな。車だ」



恵利華「あ、そうなの。じゃあ取りに……」



跡部「行くぞ」



恵利華「え？あ……ちょっと」



『スタスタスタ……』



忍足「なんや跡部……姫さん連れて…」



真由美「お…忍足くんは……恵利華の事……」



忍足「いや、跡部を試しただけや。なんやオモロい事になりそうやな」



真由美「面白い事……？」



首を傾げる真由美に、赤くなるギャラリー



和恵「真由美もあだ名で呼んでもらったら～？」



和恵の提案に、今度は真由美の頬が赤く染まった。