75.さよなら氷帝学園
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宍戸「マジかよ」
電話を切った後、信じられない出来事に言葉を失った。
奈央「それならウチが逃げるのはおかしいけぇ。一般市民じゃし」
宍戸「奈央ん家は誰もそう言うのがねぇってことか?」
奈央「ウチのジィちゃんは総理大臣を夢見る普通の……」
「いたぞ!奈央お嬢様!!」
奈央「普通の……は?お嬢?」
「迎えに来ました!奈央お嬢様!!」
奈央「は?えーーーー!!?」
宍戸「奈央!!おい、離せよ!!」
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忍足「跡部、時間やで」
跡部「あぁ」
芥川「…………」
向日「行くぜ、ジロー」
宍戸「激ダサ」
この後、俺達は4人とは会えずに
今日の卒業式を迎えた。
「卒業生、答辞。跡部景吾」
跡部「はい」
4人に会えたのは夢だったと思い知らされる時がある。
その度に靡くあの優勝旗が俺達の心を繋いだ。
アイツらは確かにここに居た。
笑っていたのだ。
日吉「恵利華さんこのラケット忘れてますよ」
鳳「和恵さんの落書きもそのまま」
樺地「ウス」
真由美の丁寧な字で書かれたスコアブック、奈央が気に入っていた猫のぬいぐるみもそのまま部室に置かれていた。
日吉「今ならこのラケット、触っても大丈夫ですよね」
もちろん返事はなくただ冷たい風が吹くだけだった。
fin.
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