75.さよなら氷帝学園
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75.さよなら氷帝学園
昨日、全国を制した氷帝学園。
残り少ない夏休みをみんなは存分に楽しもうとしていた。
筈が
和恵「やられた」
和恵はリビングに置かれた一枚の手紙を見て、そう呟いた。
おそらく真由美の字であろう、浮かれきった様子が字に現れている。
和恵「(たぶん跡部達も一緒だな)」
こういう勘は鋭い和恵。
冷蔵庫を漁り、大きく真由美と書かれたプリンに手を伸ばすと、くつろぎながらテレビをつけた。
『では次のニュースをお伝え致します。』
真由美の名前が書かれたプリンを口に含んだ和恵
『……王コンチェルンが買収した模様です。そして次のニュースです。女優の中宮スミレさんが』
和恵「!」
聞き覚えのある名前に、思わず顔を上げる。
『世界のパリコレに出場する事が決まりました。凄い快挙ですね』
『ええ。日本人では初めてですね。これはもう“世界の真珠”ですよ!』
少し興奮気味にニュースが伝えられる。
そこへまだパジャマの奈央が大口をあけてリビングにやってきた。
奈央「和恵、どこいくんじゃ?」
奈央の問いかけが聞こえたのか聞こえていないのか、お気に入りの首から下げる財布をかけ、玄関まで駆け出した。
その瞬間、奈央の綺麗な青髪がなびいた。
和恵「うち、今日帰らんかもしれんから」
奈央の顔つきが変わる。
その瞬間ドアが閉まると、和恵の姿はもうなかった。
奈央「あ……相手は誰?」
少し様子が変だと感じる奈央だが、恵利華や真由美とは違い、お互いをあまり干渉し合わない奈央と和恵。
リビングに腰をかけて、チャンネルを変える。
そして目に写った真由美の食べ掛けのプリンを手にとった。
奈央「食べかけじゃが、開けて10分もたっとらん。それに和恵のあの急ぎよう…」
うーんと考え込む奈央。
奈央「和恵、証拠隠滅するの忘れとるな」