73.冠を貴方に
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73.冠を貴方に
タイブレークに入り、長い戦いが続いていた。
氷帝メンバーは1列に並んで手を繋ぎ、ベンチに座る恵利華は跡部の戦う姿勢に心を打たれ、祈るようにその姿を見つめている。
『114ー114』
『パァァン』
『バシッ』
木手「これはもう……観ていられませんね」
切原「熱すぎっしょこの試合……」
幸村「………」
『128ー128』
千石「氷帝ー!いけー!」
壇「あれ、千石先輩応援は声出してしないって……」
千石「何だろう……心が熱くなる試合だからつい、ね」
『143ー143』
真田「…………」
丸井「跡部の動き、変じゃね?」
柳「あぁ」
『ひゃ……169ー169』
和恵「あ……あと…べ……!?」
忍足「跡部!?」
そこには
気を失っても
ラケットを振り続ける跡部の姿があった。
真由美「も…っ…もういい……もういいよ!跡部ー!!死んじゃうよぉお!!」
芥川「跡部…もう…っ……充分だC!!」
向日「や……やめろぉおお!!!」
『パァァン』
『パァァン』
『パシィ』
奈央「なんでっ……!なんでウチら応援しかできんのじゃろ…!……もういいから!!充分じゃから……お願い!!もう打ち返さないで!」
樺地「跡部…っ…さ…ヒック……」
忍足「跡部……俺は、お前が部長で良かったと思とる……だから……!」
和恵「恵利華!お願い!!もう試合やめさ……!?」
恵利華「……っ…」
和恵「(唇から血が……!)」