72.ラブコール
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幸村「まるで津波みたいだね、跡部のテニス」
真田「あ…ぁ。テニスもだが……」
幸村「もう2人共、とっくに限界を越えてるね。」
乾「いったい何処まで続くんだこのタイブレーク……」
この後も、激しいラリーが続いた。
両者が自分とチームの全てを掛けて戦っている。
誰1人として打球から目を離す者などいない。
そして――
『ドザッ』
『ドンッ』
「「「リョーマくん!?」」」
「「「跡部/部長ぉーっ!!」」」
カウント『89ー89』の声と同時に、2人は倒れた。
榊「90秒以内に次のプレーを始めないと相手のポイントだ」
奈央「何冷静に解説してるんじゃ!!」
真由美「跡部…立って……!お願い!!」
和恵「アホべー!!」
恵利華「…………」
ベンチから懸命に声を張り上げる氷帝。
青学からも様々な声が聞こえる。
そして……
跡部「うっ……!」
向日「跡部だ!跡部が立ったぁああ!!」
越前「ま…まだまだだね……」
桃城「越前…お前って奴はどこまで……」
『パァァン』
越前がサーブを放つ。
しかし
跡部からのリターンは
返って来なかった。
手塚「跡部よ……気を失って尚君臨するのか」
真由美「あ……」
『ポタポタ……』
真由美の目には大粒の涙。
『ガタッ』
奈央「え……恵利華……?」
今までピクリとも動かない恵利華が、動いた。
恵利華「…………」
真由美「恵利華……一体何を……」
ガザゴソと鞄をあさり、取り出したラケット。
奈央「あれは……美並部長のラケット……どうする気じゃ?」
恵利華「えいっ!!」
『ゴンッ』
「「「…………
ええぇ!!?」」」
恵利華の投げたラケットは……
跡部の頭に激突した。
跡部「……ってぇな!!」
恵利華「ふふっ」
跡部「恵利華……」
そういえば……
初めに恵利華と会った時も
『ゴンッ』
跡部「……テニスラケット?」
恵利華「あ!私のっ!ごめんなさい」
跡部「お前テニス部なのか?」
恵利華「うん。これないと寝れない。」
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恵利華「ダメだよ。相手を潰すだけのテニスじゃ」
真由美「優勝旗、学校にないのが寂しいね。」
鳳「優勝出来たらいいですね」
跡部「バーカ、優勝するんだよ。なっお前ら」
「「「おぉーっ!!」」」
恵利華「重い?私達の事……」
跡部「脳の奥まで刻み込め!!明日、勝つのは氷帝だ!!」
奈央「栄光の焼き肉ロードじゃあ!!」
和恵「今日で……引退か」
真由美「どうせなら笑顔で終わりたいよね!」