72.ラブコール
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恵利華「景吾くん、見えるよ。絶対に」
跡部「………」
あぁ、この試合に勝たねえと恵利華の心を動かすなんて事はできねえ。
越前「早く打ってくれない?」
跡部「………」
『パァァン』
『シュッ……』
跡部「…っ……」
『0ー15』
菊丸「行けーっ!おチビ!あと3ポイント」
跡部「………」
「見えるよ……
大丈夫だから。
見えるまで……
何度でも」
『パァァン』
恵利華「ねぇ、『氷の世界』なんだけど、『手塚ゾーン』だったら死角が見えてても打球が反れるよね」
跡部「『手塚ゾーン』!」
恵利華「私は、『神の境地』で氷を消せるけどリョーマくんはこの方法で破ってくるよ?」
跡部「恵利華、『神の境地』はなぜ死角が消えるんだ?」
恵利華「あぁ……あれね、実は消えてるんじゃないよ。……みせてないだけ」
跡部「ククッ……なる程な。死角がねぇ奴はいないからな」
恵利華「そしてどう足掻いても反応できない。これはプロでも共通してると思うよ。凄い技だね。」
跡部「勝たなきゃ意味がねぇ」
恵利華「氷が溶かされたら……」
跡部「なんだ?」
恵利華「氷が溶かされたら、
海になって呑み込めばいい」
跡部「恵利華……」
恵利華「さぁ行くよ?時間がない」
跡部「あぁ。……って、何してやがる」
恵利華「おまじない。全身で感じるの。テニスが出来る喜びを……!!」
『シュッ……』
跡部「な!?」
今……
打ったのか……!?
『桜吹雪』とはまた違う……
恵利華「名を付けるなら、『天衣無縫の極み』?」
跡部「……天衣無縫…アイツが探してた……」
恵利華「本当は、探すまでもないんだよ。」
跡部「どういう事だ!?」
恵利華「だって……
元々自分の中に有るものだから」