69.青空の下で
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「「笑ったぁあああ」」
堀尾「氷帝追い詰められたってのに、なんであんなに楽しそうなんだ」
加藤「信じられないよ」
1年生だけではなく、会場も不思議に思い、氷帝ベンチに視線が集まる。
ざわつきの中、楽しそうだなと言う声が聞こえた。
大石「………」
大観衆の中、緊張を隠せない大石。
菊丸「おーいし♪」
ちょんと大石の横に並ぶ菊丸。
それをみて、大石は笑顔になった。
大石「今までサンキュ!英二!!」
菊丸「んにゃ!こっちこそ!!」
『カシャン』
ラケットを重ね合う2人をみて、青学は笑顔を取り戻した。
堀尾「そうだ次は黄金ペアだ!」
桃城「大石先輩ー英二先輩ー!優勝決めちゃってください!!」
菊丸「もっちろん!!」
越前「でも念の為、アップしてきまーす」
堀尾「越前!黄金ペアには『同調』があるし、無敵だってーの!!」
越前「………」
堀尾の言葉を無視し、歩きだした越前。
越前「(奈央先輩のあの目何かある)」
【氷帝ベンチ】
奈央「よし!2人共、行ってきんちゃい!!あ、亮帽子っ」
奈央は、バッと宍戸の帽子を自分の頭から取って渡す。
宍戸は帽子を受け取るとジッと帽子を見つめた。
『ポスッ』
奈央「わぁ!?」
勢いよく奈央に帽子を被せ、無言のままコートに向かう宍戸。
奈央「日射病になっても、しーらないっ」
そう言い、帽子を深く被り直した。
恵利華「奈央、ベンチに」
なかなか監督ベンチに座らない奈央を促す恵利華。
ドカッと観客席に座る奈央。
恵利華「え?」
奈央「ここからでも近いけん。それより」
真由美「??(目が合った)」
真由美を引っ張り出し、監督ベンチに座らせた奈央。
真由美「ちょちょっと!?どうして!?」
いきなり監督ベンチに座らされ、戸惑う真由美に、ハテナマークを浮かべる恵利華。
奈央「そっちのが座り心地がいいけん!座っときんちゃい!!」
真由美「え、でも!私アドバイスとか……」
奈央「座ってるだけでいい。むしろ寝ててもいいよ!」
ねぇ?和恵!と奈央が笑って言うと、和恵がいびきかいてもいいよ?と言った。
真由美「かかないもん!」
奈央「兎に角!座ってなって!(3日間、全然寝てないくせに)」
真由美「でも……」
恵利華「奈央、私達が寝てる間に何かあった?」
奈央「内緒ー♪」
恵利華「楽しみ!」
和恵「おう、楽しみにしとけ~!真由美は、ベンチでも温めててってことさ~」
真由美「それ補欠の人に言う言葉じゃ……」
恵利華「和恵ちゃん、次私が座るんだけど?」
和恵「!えと……あの~」
跡部「恵利華、行くぞ」
恵利華「あっじゃあ奈央、いいんだね?」
奈央「もっちろん!」
ブイサインを見せる奈央に安心して、恵利華は跡部とアップに向かった。
真由美「でっでも」
忍足「真由美ちゃん、せっかく奈央ちゃんがそう言うとるんや。座っとき」
先程から、真由美が心配な忍足。
優しく微笑むと、真由美はわかったとちょこんとベンチに座り直した。