69.青空の下で
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奈央「そう言えば1回もメールしてなかったかも……でもあんなに怒鳴らなくても……あ!早く戻らないとっ」
奈央は、買ったばかりのドリンクを握りしめ、宍戸と鳳のもとへ向かった。
宍戸「遅かったじゃねーか」
仁王立ちで待っていた2人。
何かを話していたようで練習をしていた形跡はない。
きっと奈央を待っていたのだろう。
奈央「ごめんって!じゃあ始めよう!」
宍戸「その前に、これ被っとけよ!暑いしな」
奈央「………」
鳳「(宍戸さん……)奈央さん?どうしたんですか?」
戻りたくないよ。
こんな暖かい日々
宍戸「奈央?」
はっ!!
氷帝の太陽のウチとしたことが!
奈央「気が利くー♪でも亮が暑いじゃん……そだ!とう」
宍戸「うわぁ!?」
買ってきたばかりのジュースを、宍戸の頬にピタリと当てた奈央。
奈央「これで涼しいけん♪」
ニコっと笑う奈央に、溜め息をつく。
宍戸「ったく……お前といると試合前だってのに、緊張感がなくなるぜ」
大丈夫。
気が付いてない!
奈央「亮~!健康第一!元気一番じゃよ?」
宍戸「それにしても和恵、遅いな」
和恵……
和恵なら……
奈央「ウチ、和恵と同調してこよっかな」
きっと和恵なら、「悩んでても仕方ない」って言ってくれる。
宍戸「お前さ、ブレスレット邪魔じゃねーか?」
ブレスレット……は、亮に貰ったお気に入りのやつ
奈央「これ、お守りじゃけぇ邪魔じゃない!!」
きっとこれがウチらを守ってくれるはず!!
宍戸「そーかよ(長太郎どこ行ったんだ!?)」
奈央「よっしゃ!やるぞぉお!」
宍戸「(急に元気になったな)」
日吉「ハァハァハァ」
恵利華「計算済みだったんですか?」
榊「何がだ?」
恵利華がコートを見つめながら榊に問う。
恵利華「この対戦」
榊「どうだろうな」
恵利華「………」
一瞬榊に視線を移すも、またコートを見つめ直した恵利華。
その中には息を切らす日吉と
手塚「俺は負けない」
昨日より一層、気迫を増した手塚。
左腕には、しっかりとテーピングが巻かれている。
和恵「跡部ー」
壁にもたれて、跡部を見上げた和恵。
跡部「何だ?」
和恵「あんた手塚と対戦したかったんじゃないの?」
跡部「手塚は、青学の柱を越前へ手渡した。今日、俺様が対戦すべき相手は手塚じゃねぇ。」
手塚を見ながら、微かに笑っている跡部に、昨日かと呟いた和恵。そしてそろそろいくわと奈央の元に向かった。
真由美「ピヨしんどそうだけど」
忍足「ついていってるな。あの手塚に」
向日「でも、技術力の差は目に見えてるな。何がアイツをあんなに」
恵利華「………」