69.青空の下で
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69.青空の下で
アップに行った宍戸を追いかけて、飲み物を買いに来た奈央。
奈央「本当にいろんな学校が来てるね。決勝だもんねそれより……」
みんな気がついているんじゃろうか?
奈央「ウチらって本当にこのままずっと……」
奈央の足が止まった。
キョロキョロを辺りを見渡すと、知らない人がたくさん居た。
奈央「(やっぱり知らない人ばっかじゃな)」
向こうでは試合会場に行くと、知ってる人ばっかりで。
「奈央ー!」
奈央「おーっ!応援に来てくれたん!?」
「もっちろん!!絶対勝ってね!」
奈央「任せときんちゃい♪お前らの為にリターンエース決めちゃるけん!」
小学校の友達も応援に来てくれた。
ここにきて寂しいなんて思わなかった。
あの人を時々思い出すけど、ずっと笑っていられた。
奈央「本当にもう戻らない?」
もしかしたら
氷帝の未来を変える為にウチらが来たなら
この試合が終わったら……
「おい」
え?
奈央「お!仁も飲み物?」
亜久津「1人で歩くな」
不思議そうに見る奈央に、顎で指し示した亜久津。
そこには、奈央のファンであろう人だかりが出来ていた。
奈央「それより、仁は何してるの?」
一瞬暗い表情をしたと思ったら、真っ直ぐ亜久津をみて問う奈央に、目が泳ぐ亜久津。
亜久津「テメーが」
奈央「ウチが?」
顔を覗くように見上げる奈央。
目が合うとクルッと背を向けた亜久津
すると奈央は周りこんで亜久津の顔を見ようとする。
亜久津「がれ」
奈央「え?聞こえな」
亜久津「連絡くらいしやがれ」
奈央「連絡……あ、ちょ仁!」
そう言うと亜久津は、スタスタと会場に向かって行った。