68.風の悪戯
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恵利華「楽しいよね。テニスって!」
真由美「うんっ!みんな楽しそう!」
奈央「青春だね~♪」
和恵「(ジローが1番楽しそうだな♪)」
ようやく本来のテニスを取り戻した芥川。
それにつられて樺地の表情も変化した。
忍足「あの樺地が……」
向日「楽しそうだな!」
跡部「フッ」
しかし、笑顔を取り戻したのも束の間
芥川「うっ……」
芥川の足が、とうとう動かなくなった。
跡部「限界を越えやがったか」
『ゲームセットウォンバイ青学6ー4』
芥川「………」
和恵「ジロー!良かったよ!樺地も!!」
芥川「あはは、負けちゃ……」
ポタ……
ポタ……
ポタ……
「「!!」」
芥川の頬には大量の雫。
芥川「く…ぐやじい!ごめんね和恵ちゃ……ヒック……ごめう"っ」
向日「ジロー…お前……」
天真爛漫な芥川が泣いてる事に、戸惑いを隠せない氷帝メンバー。
芥川「ヒック…ヒック……」
樺地「うっ……」
和恵「!(樺地まで……)」
芥川が泣いた。
それは、誰もが予想外で勝ちたいという気持ちが溢れ出したんだと思った。
和恵「ジロー、うちね」
芥川「え?」
和恵「風になる」
鳳「和恵さん?」
和恵「風になってね、ジローの涙吹っ飛ばしてあげるよ♪」
芥川「な…泣いてなんか!ないC~」
樺地「ウス」
目を反らした樺地に、和恵が微笑んだ。
芥川「へへっ」
それをみて、ようやく芥川が笑った。
そう
風はいつも
俺を励ましてくれる。
芥川「和恵ちゃんって追い風みたいだね!」
和恵「なにを~!?うちが前だし!」
芥川「そういう意味じゃないC~ι」
追い風は
しんどい時にそっと
背中を押してくれる。
芥川「氷帝の小悪魔か」
和恵「?」
これもきっと悪戯の一種なんだけど
俺は、歩き出そうとする人を手助けしてくれる
そんな存在だと思うんだ。
和恵「ジロー?」
芥川「(あー……やっぱり勝って、君の笑顔が見たかったなぁ)」
榊「よくやった。芥川、樺地」
樺地「ありがとうございます。」
芥川「あはは負けちゃったけどね……」
宍戸「気にすんなって!ジローっ」
榊「そうだ。良い試合だったぞ。よしシングルス2、日吉!出番だ」
日吉「恵利華さん、ベンチ監督してくれますね?」
恵利華「………」
フルフルと首を横に振る恵利華。
日吉「え」
恵利華「次期部長は、監督に、ねっ!」
榊「私じゃ不満か?日吉」
日吉「いえ。」
奈央「よし!行くぜっ!亮!長太郎!」
宍戸「あぁ!」
鳳「えっと……和恵さんは?」
丸井と楽しそうに話している和恵の姿。
奈央「しばらくあのままにしてやって」
鳳「はい」
To be continued......