07.新たな出会い
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【病院】
『コンコンッ』
幸村「……はい?」
恵利華「…ごめんね?大丈夫?」
幸村「恵利華…っ、どうしたの?」
恵利華「う…んと、あの…ね……」
枕を持って幸村の病室にやってきた恵利華。
少し寂しいそうな表情をしている。
恵利華「一緒に……ちょっとだけ一緒に居てくれないかな?」
幸村「ふふっ、いいよ?こっちおいで」
恵利華「ありがとう」
キラキラと目を輝かせ、枕を幸村のベッドに置いた。
恵利華「あー…テニス…したいなぁ…」
幸村「そう言えばテニス部部長だって……今はマネージャーなんだ?」
恵利華「……うん。……あ、部屋に忘れ物してきちゃった。ちょっと待っててね」
タタタと部屋に戻る恵利華。
幸村「(そう言えば、恵利華はなんで入院してるのだろう…)」
『ブーブーブー』
幸村「?」
枕の下からの振動に思わず手を伸ばす幸村。
ゴールドに輝く携帯を見開くと、“跡部景吾”の文字が。
幸村「(跡部……?)」
思わず通話ボタンを押した。
『……恵利華?おい、恵利華…』
幸村「跡部かい?」
『っ、誰だ?』
幸村「立海大附属の幸村精市だ」
『幸村…だと……』
一瞬困惑する跡部
しかし頭の回転が早い跡部は、瞬時に同じ病院に入院している事に気がついた。
『(こんな時間に、何故恵利華と一緒に……)恵利華はどうした?』
幸村「恵利華はもうすぐ戻ってくるよ?それにここ、俺の部屋だからね。」
『…………。』
2人が電話で話してると、タタタと恵利華がぬいぐるみを抱えて戻ってきた。
幸村「…恵利華、跡部から電話だよ」
恵利華「…あ、ありがとう。もしもし?跡部く…」
『こんな時間に男の部屋に居るんじゃねーよ』
恵利華「え?あ、ごめ………幸村くん、私、部屋に戻るね」
幸村「あ……うん」
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奈央「うーん……」
リビングで頭を抱える奈央。
和恵「何唸ってんの?」
冷蔵庫をあさりながら、和恵が尋ねた。
奈央「どーすれば、俺の愛が伝わるんじゃろ?」
和恵「……は?恋?」
初耳と言わんばかりのリアクション。
奈央「恵利華に」
和恵「勝手にすれば」
そう言い、リビングを後にすると、真由美が居ないことに気付く。
和恵「(もう寝たのかな?)」
右手に牛乳を持ち、そっと真由美の部屋を覗くと……
真由美「筋肉は………うん、それで3日休んでるから………………えーと………………」
和恵「………。」
机に……というより、自分の目標に向って頑張っている真由美。
和恵はポケットに入れていた携帯電話を開き、しばらくみつめるとまたポケットに戻した。
和恵「まだ言っちゃダメっだったね。……あ、うちもメール送らんと!」
意外に友情に熱い和恵。
再び携帯を取り出し、恵利華に送るメールを打つ。
和恵「……ま、いっかこれで!寝よ」
パタンと携帯を閉じ、自身も部屋に戻って行った。