66.前夜
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日吉「なにしてるんですか?」
何となくここに足が向いて来てみれば先約がいて空を仰ぐ姿に見惚れてしまったのは内緒だ。
和恵「あれ?日吉も来たの?もしかして指パッチンの練習?」
あははと無邪気に笑う姿に始めは驚きもしたけど、今ではすっかり慣れた。
黒髪がサラサラと揺れる。
日吉「和恵さんこそ、ガムを膨らます練習ですか?」
和恵「なっ!そ、そんなのできるし!」
その顔にガムは似合わない。
あ、あれ?いつもなら照れてたはずなのに
日吉「なにかありましたか?」
和恵「日吉って……いや、人は関係ないよね。うん」
日吉「……」
ずっと携帯を握りしめて何かを考えてる和恵さんに、今俺が言えるのは1つだけだ。
日吉「後悔、しない方がいいですよ」
その瞳にじっと見られると、綺麗な青に飲み込まれそうだ。
和恵「後悔、してもいいんじゃね?だって……」
日吉「えっ?」
和恵「それって、今を一生懸命生きてる証だから!」
日吉「……和恵さん誰かの受け売りですか?」
和恵「バレた?」
そう言って舌を出す和恵さんにテニスコートを取巻く観客は増える一方で
和恵「奈央がね、えっと……仁王の事で落ち込んでる時に」
そう言って和恵さんの携帯が鳴った。
日吉「知らない間に友情が育まれてたんですね。」
青色の瞳がキラキラと輝きを増してる。
美人……まぁ、顔だけならこの言葉が合うんだろうな。
日吉「(3秒目が合ったらダメだな)」
コンビニでも寄って戻ってくるか。
和恵「あれ?日吉は……」
いつの間にか日吉がいなくて。
気付いたら1人になっていた。
携帯が鳴って、もしかして!と胸が高まったけど、奈央の文字を見て落ち着いた。
『亮確保!』
あの2人、何か話したかな?
芥川「和恵ちゃん、1人じゃ危ないC~」
向日「確かに危ねーな!お前、明日も絶対1人になるなよ?」
和恵「考えとく」
向日「そこは行かないって即答しろよ!!」
今は、うちの事を心配してくれるみんながいるから!!
奈央「和恵ー!待たせたけぇ」
和恵「別に待ってないし」
日吉「相変わらず素直じゃありませんね」
和恵「ふんっ」
今は、後悔しない。
和恵「うわ、あの2人……」
忍足「なんや自分ら揃ってるんか」
真由美「奈央!和恵も!」
向日「俺……なんか奈央の邪魔する気持ちがわかるぜ」
奈央「え?」
宍戸「手なんか繋いで激ダサだぜ」
「「!」」
真由美「あの……こ、これは」
忍足「………」
「「(何があった!)」」
鳳「あ、あの車は……」
和恵「やっときた」
「闇夜にびびってるのか?」
和恵「いや、ビビってねぇし」