65.夜明けと友と
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
真由美「良い勝負だね」
帰ってきて嬉しそうに観戦する真由美。
和恵「あれ何か、変じゃない?」
試合に違和感を感じている和恵
芥川「奈央ちゃん、試合観なくていいのかな?どこに行ったの~?」
宍戸「ダブルスの試合なのに、激ダサだな」
真由美「(あれ?どうして奈央が立海ベンチに?)」
【立海ベンチ】
奈央「(何か不穏な空気が流れとるな、立海ベンチ)」
様子が気になり、立海ベンチまで来ていた奈央
真田「所詮、道化師だったと言うことだ。」
奈央「(ひ、酷い試合終わった選手にそんな言い方っ!)」
仁王「………」
奈央「(これが立海……恵利華だってテニスじゃ怖いけど、こんなこんな言われ方されたら……っ)
テニス、楽しくないじゃん!!」
仁王「……」
振り返ると、すでに奈央はいない。
柳「今の声奈央か?」
幸村「様子を観に来たんじゃない?」
仁王「……」
-----------
-----------------------
真由美「奈央、何か怒ってる?」
奈央「怒っとらん!!」
日吉「10代半ばにしてその眉間取れなくなりますよ?」
奈央「若!古武術と柔道の手合わせしようか~!?」
日吉「しませんよ。何で名前で呼ぶんですか」
奈央「若!」
日吉「はぁ……」
和恵「やっぱり動き変だ。慎重すぎって言うか……」
向日「そうだな。随分慎重だよな」
奈央「ウチも思った!あれは……」
「部長ぉーっ!!」
手塚「!」
桃城「越前の記憶っ!今まで対戦した他校のライバル達と、再び戦う事で徐々に取り戻し始めてます!!」
河村「桃っ!」
奈央「……来るね」
宍戸「あぁ」
真由美「………」
桃城「英二センパーイ!大石センパーイ!
時間稼ぎありがとうございましたぁ!」
「「!!」」
和恵「(時間、稼ぎ!ブ、ブン太っ)」
菊丸「そろそろ行くっしょ大石」
大石「越前に繋ぐぞ英二」
『ドクン…ドクン…』
桑原「こ、こいつらまさかーっ!?
自在に『同調』を操れる領域まで!?」
奈央「………」
木手「『同調』と言えば……絶対絶命のピンチにのみ希に起こり……」
榊「あぁ」
真由美「す……凄い!凄いね!あ、」
和恵の複雑そうな表情を見て、これ以上、何も言わない真由美。
『ゲームセットウォンバイ 青学 7ー5』
試合が終わり、フーっと深呼吸をする和恵。
奈央「ウチは抜け出しても怒らんよ?」
和恵「いや、いい」
忍足「声かけてこんくて大丈夫か?」
和恵「っ!オッシー!うちはいいのっ!強がりとかじゃなくて」
忍足「?」
和恵「(今のブン太に声なんてかけれんよ)」
奈央「それにしても恵利華、ちょっと遊びすぎじゃない?」
向日「夢中になって時間忘れてるとか?」
忍足「ナンパでもされとるんちゃうか?でもラケット持っとるし……」
まさに鬼に金棒やな、と忍足。
『続いて全国準決勝S1の試合 立海大付属、幸村精市!青春学園、越前リョーマ!』
真由美「始まっちゃうよ……私恵利華呼んでこようかな」
『両選手……速やかにコートに入りなさい』
幸村「………」
奈央「あれ?幸村も入る気配ないし……」
遠山「コシマエなら多分おしっこちゃうん?なぁなぁ立海の大将さんー!コシマエ来るまでワイと勝負せーへんか?」
幸村「やろうか。遠山クン……」
恵利華「ただいま」
真由美「恵利華!!遅かっ……!」
向日「すっごい汗じゃね?」
恵利華「……(シャワー浴びたい……)」
奈央「一体どうしたんじゃ!?」
恵利華「私、前に試合した時、汗もかかなかったし『神の境地』も出さなかった。」
和恵「……出したんだ?」
恵利華「ちょこっとね」
跡部「越前はどうした?」
恵利華「桜乃ちゃんが話したそうだったから……。でもたぶん元に……」
真由美「みんな!幸村くんが……っ!」
コートには、ジャージを羽織ったまま平然としている幸村と、汗だくで戦意喪失している遠山の姿があった。