63.変わらない思い
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―夜
真由美「試合終わった人は私の所にきて!マッサージするからっ」
真由美の主な仕事は試合後のマッサージだ。
宍戸「真由美……わりぃな」
真由美「いいの!わわ……みんな筋肉張りすぎ……」
向日「そりゃ、あんなに動いたらな……」
日吉「明日が心配ですね......」
真由美「私に任せて......!」
向日「真由美、無理するなよ?」
真由美「ありがとう(体が怠いなんて言ってられないもん……!)」
すぐに控えた全国大会の為、疲労回復は最重要だ。
奈央も手伝うと駆けつけて簡単な講習の後、速やかに手伝ってもらった。
忍足「奈央ちゃん、こっちお願いできるか?」
戻ってきた忍足もかなり疲れている様子だった。
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和恵「(温泉いこー……)」
1人歩き出した和恵。
和恵「なんで温泉あるのに、みんな部屋風呂で済ますんだろ~ね~」
不思議そうにマッサージを受けてる宍戸、向日、日吉、鳳を横目に抜け出した。
和恵「うわー……岩だらけだ!」
広い露天風呂。
真っ暗だが、少しライトもついてて風が気持ちいい。
和恵「ふぁ~……いいお湯~♪気持ちいい……」
『ガラー…』
和恵「(あ、誰か来た……奈央かな?)」
「おぉー!わんの貸切さー!」
……………。
えぇええぇ!?
和恵「(ななななんで!?…は!?わんの貸切……この声!!?)」
平古場「混浴って書いてたのになぁー」
和恵「(混浴!?
聞いてねぇよ!!太郎ーーーー!!!)」
側にあった岩の塊をドスドスと殴り、形が変わろうとしている。
平古場「誰もいねーし……」
『バシャバシャ…』
和恵「(風呂で泳ぐなぁああ!どうしよう……あ、でも、うちかくれんぼ得意だし……)ヘックシュ!」
平古場「…誰か、居るのか?」
和恵「(あぁ……くしゃみのバカぁあああ―!)」
平古場「……居るんだな」
『バシャバシャ』
和恵「(ぎゃぁあああ!泳いでこっちきたぁ!?)」
平古場「わんから逃げられると思ったら大間違いばぁよ」
和恵「(そりゃ逃げられるわけないよ!凛は沖縄で泳ぎ慣れてるし……。そもそもうち泳げないし)」
泳げる泳げないの問題ではないのだが、混乱してる為向かってくる平古場から逃げられないでいる。
和恵「凛ストップ!うち……!」
平古場「げっ……和恵っ!」
和恵「!(遅かったぁあああ!!!)」
うわぁぁあ!とお互い真っ赤な顔を反らした。
平古場「や、やぁーぬーでこんなとこに……!」
和恵「え、いや……疲労回復には温泉がいいか、と……(タオルがあっただけマシか……でも…!)」
平古場の視線は和恵に向いてる気がして、顔を上げる。
平古場「わん、明後日帰るんばぁよ」
和恵「……わかってる」
平古場「やぁーは、誰かと会ったりするかもしらん。」
和恵「え……何のこと?」
平古場「わんが帰ったら、もう和恵とは簡単に会えない」
和恵「凛……?」
平古場「(合宿が終わって沖縄に帰った時、思い知らされたさ)」
恋人と、友達の違いに。
平古場「だからわん……まだ離れない」
To be continued......