63.変わらない思い
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跡部「それより何の用か聞いてるんだ。」
『はぁ……じゃあ伝えててくれない?"行ってきます"って』
跡部「は?」
『オヤジにさ、お姫さんも連れてくるように言われたんだけど……寝てるんじゃしょうがないね。じゃ』
跡部「おい、待ちやが......っ」
『ツー…ツーツー…』
舌打ちをする跡部。その時恵利華が寝返りを打った。
恵利華「んっ…」
跡部「痛むのか?」
どうして越前から電話がかかってきたのか、行くとはどこに……今すぐ聞きたいのに聞けないもどかしさを抱えていた。
真由美「恵利華の携帯」
跡部「あぁ」
そっと真由美に携帯を渡す。
真由美「私が……看るから。マッサージもしておきたいし。でも恵利華は明日、起きてこないよ?」
跡部「だろうな」
『ガチャ』
忍足「跡部、打たんか?俺と」
跡部「……忍足」
向日の様子を見に行った忍足が戻ってきた。
跡部「(こんな所で油売ってるわけにはいかねーしな。『全国優勝』俺がテニスでお前にしてやれる唯一の…)」
忍足「姫さん、寝てもたんか」
跡部「行くぞ忍足」
忍足「えらい燃えとるな(まぁ俺もやけど)それよりホンマになんもしてないやろな、跡部」
跡部「フッ」
忍足「……いい事でもあったんか?」
『タタタタタタ……』
真由美「(侑士くん…)」
恵利華「真由美」
真由美「わっ!起きたの?」
恵利華「うん。越前くんから……」
真由美「電話あったよ。一緒に行きたかった?」
恵利華「側を離れる気、ないもの」
真由美「っ!わ、私もそうなんだけど……」
恵利華「真由美?」
―Bコート
宍戸「どらぁああ!」
『パァァン』
和恵「!」
宍戸「ハァ…ハァ……あと1ポイント取れば、俺の…勝ちだぜっ」
和恵「勝たせない。奈央、チェンジ」
奈央「おう!」
日吉「(和恵先輩が後衛に?)」
奈央「まぁウチの
和恵「なんかムカつく~」
宍戸「これで…上がりだぁああ!」
『キュルルル……』
奈央「うぉ!?」
宍戸「へへっ……だ、が……」
和恵「宍戸?」
宍戸「体力……限界…っ」
『バタッ』
空を仰ぐように寝転がる宍戸。
奈央はニッコリと微笑んだ。
奈央「仕…方ないっ…ハァ(ウチもだし……)今日の所はこれで勘弁「まだだ。」……へ?」
後ろから声が聞こえて振り返る。
榊「宍戸、鳳は今すぐ試合を行う。」
「「なっ!?」」
何を言っているんだと2人は目を丸くする。
榊「奈央、和恵、引き続きコートに入れ」
奈央「(和恵、体力何分くらい持ちそう?)」
和恵「(いいとこ10分)」
奈央「(ウチその半分。この試合……)」
和恵「(うん…)」
「「短期決戦だね」」
和恵「ほんと冗談は服装だけにしろっての」
榊「何か言ったか?」
和恵「なんでもないです(この地獄耳)」