63.変わらない思い
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跡部「(俺は……自分の正面に来た打球でさえ…返せなかった。 )」
真由美「本気、だったんだね恵利華……」
跡部「知るかよ。あれが本気じゃなかったんならあいつはここに居る必要……」
『カランカランカラン…』
「「!」」
真由美「恵利華!?大丈夫?」
恵利華「あ、うん。スプーン落としただけだから。(もう腕にきた……)私、部屋に戻るね。ごめんね。」
真由美「ま、待って!」
『ガシッ』
恵利華「っ!」
腕を掴んだ真由美。
引きつる恵利華の顔。
真由美「恵利華!腕が……」
「真由美」
真由美「!」
恵利華「部屋、戻るから」
真由美「〜っ!」
日吉「(恵利華さん……?)」
跡部「おい、どうした?」
真由美「なんでもないよ。」
千石「真由美ちゃん?」
真由美「…さ、ご飯食べて!そしてゆっくり休んでっ!」
奈央「まだだ。」
和恵「うん。」
木手「何がですか?」
奈央「亮、長太郎、日吉はウチらに一勝もしていない。」
「「!!」」
和恵「寝るのはそれからだね。」
真由美「ちょ、ちょっと……」
和恵「逆に寝れないでしょ?このままじゃ」
和恵は挑発するように3人を見る。
宍戸「確かにな」
鳳「絶対勝ちます!」
日吉「下剋……上等!」
平古場「あいやー、わったーらも負けてられないやっしー!」
甲斐「そうさ!沖縄の力はこんなもんじゃないばぁよ!」
向日「……どうやら俺らもしないといけないようだな」
芥川「睡眠不足~」
樺地「絶対勝ちます」
忍足「……姫さんは、もう出来そうにないな」
跡部「あぁ」
真由美「分かってたんだ……」
忍足「あない筋肉酷使する技使ってたら分かるわ。そやけど……」
真由美「?」
忍足「やっと姫さん、本気出したんやな。跡部と2人やって負けてしまったけど……」
跡部「………」
忍足「楽しかったな。負けた試合楽しいなんて、おかしいかもしらへんけど。」
真由美「テニスは楽しいものなんだよ」
忍足「ふっ…せやな。さっきの試合でよう分かったわ。1球の重みってやつがな。」
『ガタッ』
急に立ち上がる跡部。
真由美「どこ行くの?って聞かなくてもわかるけど」
跡部「うるせぇ」
忍足「跡部、変な事しなや」
真由美「やっぱダメだよ!今は……」
跡部「顔見るだけだ。」
真由美「……(顔見るだけって……)」
忍足「いくら言うても無駄みたいやし、行けや」
真由美「え!?ちょ……っあ」
忍足「話したい事でもあるんやろ?」
跡部「さぁな」
『スタスタスタ……』
真由美「どうしよう……」
忍足「どないしたん?」
真由美「奈央に怒られる」
忍足「そっちかい」
真由美「それは、冗談だけど恵利華今きっと……(動けない)」
忍足「まぁ、心配せんでも跡部は手出せんはずや。あないに……いや、何もないわ。それより」
真由美「どうしたの?」
忍足「ちょっと聞いてもらってもええか?」
口に出した瞬間驚いた顔をする忍足。
真由美「う、うん!私でよければっ!」
忍足「(俺は何を……)天ちゃん、堪忍な。やっぱ大丈夫……心配やから、岳人達観てくるわ」
真由美「あ……う、うん……」