62.合宿スタート
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【食堂】
真由美「急がなきゃ!今何時だろう……18時!?もうカレーしかないね。栄養バランス考えて……ええい!もう沸騰させとこう!!」
バタバタと食堂を駆け抜ける真由美。
今から1人で約300人程の夕食を作らなければいけない。
真由美「100倍疲れるって行ったけど、きっと300倍だよねってそんな事言ってられないよ!もうどんな形になっても知らないっ!」
『トトトトト……』
千石「真由美ちゃん手つき危ないよ」
真由美「千石くん!?」
千石「手伝うよ!」
壇「僕も手伝うです!亜久津先輩がお世話になったです!!」
真由美「お世話したのは奈央だけどね、助かるよ」
田仁志「よう。」
真由美「あ、田仁志くん!もしかして手伝いに来てくれたの?」
野菜を乱切りにしながら話す真由美。
田仁志「おう」
真由美「ありがとう。でも味見しないでね。」
田仁志「が、頑張るさ!」
千石「ラリーは大丈夫だから!甲斐、平古場、知念、木手がいるからね。よし、飛ばすよ!」
真由美「ありがとう!」
―Aコート
恵利華「………。
ビッグバン!」
『パァァン』
忍足「な……!」
『カランカランカラン…』
恵利華「15ー0。」
忍足のラケットが弾かれた。
恵利華「次、行くよ?」
跡部「来い」
恵利華「はぁっ!」
『パァァン』
跡部「くっ!!」
『パァァン』
跡部「違うだろ、アレを出せ」
普通のサーブでは
物足りない様子の跡部。
恵利華「アレっていっぱいあってわかんない」
『パァァン』
忍足「(なんて鋭いコースや。それに…球が重い…!)はぁぁ!!(せやかてな……)」
『パァァン』
恵利華「……あのさ」
忍足「(右サイドに走らせて……「綺麗なテニスだよね。」)……は?」
跡部「(なんだ、あいつ……)」
恵利華「試合を組み立て……崩された時、また組み立てるの?」
忍足「………」
恵利華「景吾くんは、相手を挑発し能力を引き出してからじゃないと、ゲームが始まらないの?」
跡部「何が言いたいんだ?」
言いたい事はいっぱいある。
試合を組み立てるのは凄い事だよ。
私には出来ない。
相手の能力を引き上げてから戦うのも、自分に自信がなければ出来ない。どちらも凄い事。
だけど…
今はただ、がむしゃらに目の前の勝利だけを求めてほしい。
1ポイントにはチームの重みが込められている。
ゲームの始めでも終盤でも変わりはない。
その1ポイントが一期一会だってこと。
この試合で少しでも感じてほしい。
恵利華「30ー0」
プライドを傷つける。とても……荒療治だけど。
榊「恵利華、私がカウントを取ろう。」