62.合宿スタート
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恵利華「(Bコートはしばらくサーキット状態だね。まぁ無我の副作用と、鳳君の自立を促すにはいっか。)Cコートは、じゃあ……比嘉のみなさんと山吹の皆さん、頼みます。」
忍足「姫さん、俺は姫さんと試合やろ?」
跡部「恵利華、俺の相手もしやがれ」
恵利華「最初からそのつもりだから。2人はAコートね。」
忍足「2人って……ほなどっちが先に試合するか、やな。」
恵利華「………。」
恵利華は息をひとつ吐き、真剣な顔付きに変わった。
恵利華「何を言ってるの?2対1で試合をするの」
「「っ!!?」」
恵利華「私、ダブルスコートに入れる事はしないから。そっちもシングルスコートね。」
忍足「ちょ、待てや。2対1で、しかも俺らもシングルスコートでしろって言うんか!?」
真由美「ゆ、侑士くん、落ち着いて」
恵利華の表情は怯まない。
恵利華「そうだよ。」
跡部「恵利華、ふざけ……!」
恵利華「………」
跡部「(っ、なんて目をしてやがる……!)」
奈央「(恵利華もしかして……)さぁ、散った散った!」
恵利華「私、髪の毛縛ってくるから待ってて」
スタスタとその場を去る恵利華。
向日「髪の毛?っていつもと全然雰囲気違うじゃん……」
真由美「恵利華……まさか……」
向日「真由美、どこ行……」
奈央「(和恵、恵利華の目見た!?)」
和恵「(うん……うち、初めてみた)」
あの跡部をも黙らせる恵利華の眼力。
奈央「(ウチらも……)」
和恵「(うん!スイッチ入れますか!)」
「「ダイヤモンドコンビ出動!」」
真由美「恵利華」
恵利華「あぁ、丁度よかったよ。髪の毛縛ってくれない?1つに。」
真由美「1つにくくるの珍しいね。」
恵利華「少しでも視界に入ったら邪魔だしね。」
真由美「えっと……2人同時に試合する必要があるの、かな。恵利華のやり方に口出す気はないけど」
恵利華「確かに荒療治、なのかも。傷、つけたと思う」
自分自身も認めざるを得ない。
跡部の悲しそうな顔を見た瞬間、揺らいだ胸の騒めき。
しかし、今引いてはこの合宿をした意味を成さない。
恵利華「私ね。筋肉ってまだ発達中で、開発中の技に耐えられないみたいなんだよね。」
真由美「!そんな無茶な技練習してるの!?」
恵利華「世界に行く為だよ。私、まだ確信はないけど思うの。この技が完成した時……
世界のトップに立てるんじゃないかって」
真由美「(もうそんな所まで……)」
恵利華「お願いがあるの」
真由美「お願い?」
恵利華「明日の事、頼むね。」
真由美「明日の……?」
恵利華「そろそろ行かないと。真由美、美味しいご飯楽しみにしてるから」
真由美「恵利華……無茶はしないでね」
恵利華「テニスをするだけだよ。じゃあ、頼んだよ」
こうして恵利華はテニスコートへ。
真由美は約250人の夕食作りの為、食堂に向かった。