61.一球勝負
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『パァァン』
『パァァン』
芥川「す、凄い」
青学と四天宝寺の試合は終わったものの、なぜか越前と遠山の試合が行われていた。
『パァァン』
『パァァン』
あまりのラリーに、言葉にならない氷帝メンバー。
越前「はぁぁあ!」
『パァァン』
遠山「はぁっ!」
『パァァン』
跡部「………。」
和恵「ねぇ、この試合、どれくらいしてるの?」
雰囲気に耐えきれず、口を開く和恵。
白石「これは試合ちゃう。」
和恵「え……」
白石「一球勝負や。」
和恵「一球勝負!?」
奈央「こんなに長いの?」
真由美「(この雰囲気、よくないよね)恵利華……」
恵利華「みんなそれなりに力はついた。絆も深まった。今でも思う。絆ならどの学校より負けない。でも……」
真由美「……」
恵利華「(みんなが威圧されてる)」
試合に出れないもどかしさを感じ始めた恵利華。
真由美「(恵利華まで難しい顔してる……)」
『パァァン』
奈央「(ウチがみんなを元気付けないとっ、でも、どう慰める?)」
和恵「(うちだって思うよ。もうナンクルナイサーじゃ済まない)」
真由美「(どうしよう……。観に来なきゃ良かった、かも。明日の決勝戦に間に合わないっ!)」
白石「もう止めるべきやな……これ以上続けると越前クン、次の試合使いモンにならなくなるわ」
忍足「おい、謙也これ何分くらい続いてるねん?」
謙也「40分や。」
「「40分!?」」
恵利華「そろそろ無我の副作用が出るね。」
日吉「副作用……」
越前「くっ!」
渡辺「金太郎もう止めや―っ!!あかんもう遅いわ!」
白石「!」
財前「あ、あの構えは……!?」
次第に固まる四天宝寺。
石田「あれはワシの百八式より危険だぁ―!」
向日「なっ!ど、どんなだよ!」
「みんな伏せや―っ!」
戸惑う一同。
奈央は間合いを取り、和恵はその場で構える。
真由美「(な、何が起こるって言うの!?)」
向日「真由美、俺の後ろに隠れてろっ!!」
恵利華「………。」
日吉「恵利華さん、前に乗り出すと危な(え?)」
恵利華の瞳がゴールドに輝いていた。
そして……
遠山「超ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐」
『バコーン』
乾「逃げろ越前っ!!」
桜乃「り……リョーマ君!!」
奈央「照明が!」
宍戸「照明!?」
越前「(な、何だこの打球は!?『ゴゴゴゴゴ……』な!)」
『ガシャ――ン』
向日「真由美っ!」
日吉「恵利華さん、下がってください!」
照明が落ち、静まり返る会場内。
桃城「いったい……どうなったんだ?」
桜乃「(リョーマ君!)」
跡部「あいつ!」
遠山「……あり?」
越前「へへっ」
和恵「ボールが真っ二つに」
「「両者引き分けだぁあ!!」」