60.黄金バナナペア
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『バシュ』
不二「…!」
『カランカランカラン……』
忍足「不二のラケット、吹っ飛ばされたな。」
宍戸「白石のやつ……技術だけじゃねーみたいだな。」
真由美「そうだね」
『ゲーム白石3-0』
白石「トリプルカウンターは全部出さなアカンで!」
不二「(お望みなら…『つばめ返し』)」
『パァァン』
真由美「(『つばめ返し』はバウンド前に返すのがポイント……)」
『つばめ返し』を難無く返した白石。
『ゲーム白石4-0』
忍足「完全に流れは白石やな。」
謙也「天才不二とか言われとってんけど所詮関東レベルっちゅー話や。」
真由美「(違う…!私と試合した時はこんなんじゃ…)」
『ゲーム白石5-0』
恵利華「(さて、青学不二くんはどう乗り越えてくる?)」
その後も激しいラリーが続く。
宍戸「マッチポイントか」
鳳「ここから追い上げるのはかなり苦しいですね。」
奈央「精神的にもね」
その時
『ドザッ』
「「ふ…不二先輩―っ!」」
堀尾「起き上がって来ない…よ」
手塚「不二ぃ―っ!」
倒れ込んだ不二を心配そうに見つめる。
『タタタタタタタ……』
恵利華「…!」
越前「本気でやってよ」
そこにはコートに降り、仁王立ちしている越前の姿が。
不二「……そうだね。このまま負けたんじゃ……何かくやしいや」
真由美「………。」
鳳「この状態から立て直すとなると……かなりの精神力を要しますよね。」
恵利華「いい風……か。」
日吉「恵利華さん?」
白石「はっ!」
『ドッ』
不二「っらぁ!!」
『ドシュッ』
真由美「………!」
奈央「真由美~?どうした~?」
真由美「前より威力が上がってる。」
向日「合宿で試合した時とか?」
真由美「うん……桁違いに。」
忍足「………。」
白石「がむしゃらにやって流れが変わるほど、テニスは甘ないでぇ!」
不二「やってみなきゃわかんないよ!わぁあああああっ!」
白石「(終いにきてここまで粘るとは)」
不二「このチームを全国優勝へそれがボクの願い!だから絶対に負けられないんだ!!」
『パシィイ!』
不二「……よしっ!」
恵利華「………。」
跡部「不二がこんなに熱くなるなんてな。」
真由美「私…」
宍戸「なんだよ?」
真由美「もう一度、不二くんと試合したいな。……負けちゃうかもしれないけど。」
向日「真由美……」
恵利華「(同じタイプの侑ちゃんより、不二くんと試合したくなるなんて……)」
忍足「姫さん、」
恵利華「え?な、なに?」
忍足「俺と……試合してくれへんか?」
日吉「な……!」
恵利華「……いつ?」
忍足「出来たら早い方がええ。
……この武者震いが収まらんうちに。」
恵利華「(この時期に……いや、でも……)わかったわ」