59.戦線布告
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木陰から顔を出す田仁志。
真由美と目が合い、一度引っ込むものの意を決して歩み寄る。
田仁志「あ、あの……」
真由美「私に用事?」
木手「(この巨漢で照れ屋とは、どんなコントですか田仁志クン……)」
木手が眼鏡をくいっとあげる。
向日「待てって!俺たち帰ってミーティングだから……!」
木手「ちょっと静かにしてもらえませんか?」
向日「お、おいっ!離せよ!」
バタバタとする向日を2人から遠ざけて行く木手。
真由美「……?で、話って……っきゃ!な、何!?」
ガシッと肩を掴まれて一気に距離が縮まった。
遠くの方でおい!っと叫ぶ向日だが、真由美にはその声が届かない。
田仁志「や、やぁーが好きさー。俺の、か、か、彼女に……」
「ならへん」
真由美「ゆ……!」
真由美の肩に置かれていた田仁志の手が振り払われて、グイッと後ろに引かれる。
真由美「あ……あの、えと……」
田仁志「お、お前……ぬーがよ……」
凄みのある忍足に田仁志は後ずさった。
真由美の体は後ろにいる忍足に体重を預け傾いている。
忍足「気安く触らんとってくれるか」
後ろからそっと腕を回せば、途端に赤くなる真由美の顔。
真由美「え、あのあの……!(な、何も考えられないっ)」
腕の中であたふたする真由美を上から眺め、ふっと笑いかけた。
忍足「行くで、真由美ちゃん」
真由美「は、はい!」
顔を真っ赤にした真由美を、木手と向日は驚いた様子でみていた。
木手「見事に失恋しましたね、田仁志クン」
田仁志「沖縄に帰りたいさー……」
部員が集まり、労いの言葉をかけられる。
向日「(侑士?)」
しかし、いつもと違う忍足を見た向日はその場に立ち尽くしていた。
To be continued......
2018.03.15