06.氷帝四天王誕生
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和恵「恵利華、入院だってさ。家の人が知ったら大騒動だね~」
冷蔵庫の緑茶をグビグビ飲み干す和恵。
奈央「騒動じゃすまないって!全員退学」
真由美「………。」
和恵「ま…SP5人も取り囲んでるからそんな事は起こらなかっただろーけどね!真由美、どうしたの?」
真由美「病院……神奈川って……」
奈央「なんじゃろな…。この巡り合わせ」
和恵「だね。よりによって部長と同じ病院…?」
真由美「私……明日病院に…」
和恵「うん、行ってやりぃ!マネはうちらに任せて!」
真由美「それが心配なんだけど……」
和恵「なにぃ!?」
真由美「やっぱりダメ!恵利華なら2人を見張っててって言いそうだもんっ」
和恵「……チッ」
真由美「(舌打ちしたぁ!?)」
奈央「それにしても、今日は腹立ったァ!思わず殴りそうになったけ」
『シュッ』
真由美「っ、きゃぁ!」
和恵「うちも思わず脚が……ほっ!」
『シュッ』
真由美「っわぁ!…ってちょっと!」
奈央「和恵……久々に手合わせする?」
和恵「柔道と空手どっちが強いか……」
真由美「え…ちょっと…ここマンション…(手合わせ…!?)」
奈央「行くぜ和恵!!」
和恵「問答無用!!」
真由美「えー!?ちょっとぉ!!」
この後、ストレスを飛ばした2人は疲れきって大爆睡。
真由美は1人で大掃除をした。
榊「申し訳ございません、私がついていながら……ええ、責任を持って…………はい、ありがとうございます。」
夜、自身の家で受話器をとる榊。
榊「では失礼致します。」
そして月を見ながら受話器を置いた。
『Rrrr……』
恵利華「も……もしもし??」
『俺だ。今大丈夫か?』
恵利華「うん。あ、あのね!聞いてたでしょ?今日の事……」
『携帯、ポケットに入れてたんだな。今日は悪か「ごめんね、跡部くん」…は?』
跡部「(なぜ謝る必要がある…?俺が…)」
恵利華「ショックだよね、ファンの子が人を傷付けるなんて………ごめんね」
『(恵利華……。)謝る事じゃねーだろーが。お前は何も悪くねぇ、俺が気付いてさえいれば…』
恵利華「ストップ。跡部くんこそ、何も悪くないよ?それにしても……ふふっ、静かだなぁ…病院って…いつもはうるさかったから…」
『そうだろうな。どうだ?調子は……』
恵利華「大丈夫だよ?ただ……」
『なんだ?』
恵利華「ちょっとだけテニスがしたいなぁ…なんて」
『……治れば思いっきりさせてやるよ』
恵利華「本当?…もう……治ったかも…」
『嘘つけ。せめて、腹の痣が消えてからだ』
恵利華「お腹の痣の事知って……!…みたの?」
『あ、いや……忍足が…』
恵利華「ひゃあぁ!もう~っ」
『今さら恥ずかしがるなよ。クククッ…』
恵利華「う~っ……もういい!この話はおしまいっ」
『じゃあ何の話をするんだよ』
恵利華「跡部くんがかけてきたのに……じゃあ、テニス部の話を聞かせて?」
『フッ、いいぜ。氷帝のメンバーで買い物行った時の事だ』
恵利華「うんうん」
『好きなだけ買っていいって言ったら、あいつら籠いっぱいに入れやがって……』
恵利華「ふふっ、それで?」
時計を見ると日付が替わっていた。
恵利華「え?それで袋が破れてどうなったの?」
『買ったのはあいつらだからな。それぞれ買いすぎた物に後悔しながら運んで帰ってたぜ』
恵利華「ふふっ、みんな面白いね!私達はね~……」
終わりが見えない話。
お互い気がつけば3時間も電話をしていた。
そんな中………
真由美「メール…返ってこないなぁ…」
真由美は携帯を見つめて、恵利華からのメールを待っていた……が、跡部と楽しそうに電話をしている恵利華が、小さなバイブ音に気付くはずもなかった。
To be continued...
2009.05.19