芥川「和恵ちゃ～ん、大丈夫だった？」

和恵「まあね～」


奈央「和恵はみんなの入場行進が見れなかったって怒ってたけん」


和恵「ばっ！？」


真由美「あれ？違うの？？」


和恵「違わ、ないけど！！」


真由美「なんで語尾強めるの！？」


向日「真由美、大丈夫か？」


真由美「あ、私は大丈夫！みんないたし」


恵利華「ヒヨ、聞いて聞いて！私、鬼ごっこしてたの」


日吉「…………」


日吉、視線を泳がすと静かに和恵と奈央が頷いた。


日吉「よ、よかったですね」


恵利華は満面の笑みだ。


宍戸「怪我ないか？」


奈央「う、うん大丈夫！」


宍戸「そうか」


鳳「（この2人......）」


鳳も恵利華に負けずニヤニヤしている。


跡部「よし、行くぜ！」


奈央「いってよし！」


和恵「………」



恵利華「今日試合ないんでしょ？どこ観る？」


跡部「六里ヶ丘と舞子坂の勝者が俺達の対戦相手だ。」


忍足「ほな、観にいこか。」


真由美「そうだね！研究は怠ったらいけないよねっ！」



和恵「…みんな遠ざかっていってるね。」


奈央「！恵利華ー！」


和恵「……はぁ」






六里ヶ丘vs舞子坂


奈央「……あぁ――っ！あいつら、和恵ナンパした奴！！」


奈央がコートを指差し叫んだ。


真由美「え、どういう？」


奈央曰く、先日2人でショッピングしてる時にナンパされたらしい。


和恵「こんな試合、観る価値もない」


鳳「え！？大丈夫だったんですか？」


恵利華「もしかして…」


「「退治済みです」」


真由美「いつの間に……」


知らないところで他校となんかあった2人。
あまりにしつこくナンパするものだから、ダブルスで勝ったら話を聞いてやらんでもない、と和恵の一言で試合し、あっさり勝ったらしい。



忍足「ナンパって大丈夫やったんかいな」


和恵「まぁ、大丈夫」


鳳「（テニスで片付いてよかった）」


日吉「（そうだな）」


和恵「よし！比嘉中観に行こう。試合してるはずっ！」


向日「そういや…なんか騒がしくね？あっちのコート…」


「聞いた？六角の監督がボールにぶつかって倒れたって」

「聞いた聞いた！病院に行ったんでしょ？観に行こう」


鳳「え……病院？」


恵利華「景吾くん、六角って比嘉中と…」


和恵「（何かあった……？）」


跡部「行くぞ」