57.全国に向けて
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恵利華「さっきの……元カノさん?」
忍足「姫さんは人の名前覚えるの苦手やな」
恵利華「うっ、確かに自己紹介してもらった気がするけど……」
忍足「まぁ、ええわ。もう会う事あらへんさかいに」
恵利華「フラれたの?」
忍足「なんでそうなるねん」
この子、天然も兼ね備えてるとかそりゃファンクラブも増えるわな
跡部は姫さんのこういうとこも好きなんやろか
忍足「なぁ、跡部。一目惚れってどんな気分や?」
跡部は飲んでたドリンクを吹き出した。
跡部「おま……本人のいる前で……っ」
姫さんは何とも言えん顔でこっちを見とる。
跡部も面と向かってアピールしまくってるのに珍しく照れとるし
忍足「なんや自分ら、オモロイな」
「「なっ!」」
綺麗にハモって、ここも時間の問題か?
恵利華「わ、私練習してくる……」
あ、逃げた。
跡部「ったく……なんなんだ忍足」
忍足「いや、恋に落ちる瞬間てどんなんやろうってな」
ほら、なんや宍戸と奈央ちゃんもたまに意識しあってる時あるやん?と。
跡部「瞬間があるのかないのかわからねぇが、気付いたら好きだったって事もあるんじゃねーのか?」
忍足「なるほどな。今まで意識してなかったから、気がつかんかっただけっちゅー事…….か」
もしかして俺は姫さんと一緒で『恋は煩わしい物』とでも思ってたのかもしらん。
だからなるべく目をそらしてきた。
けど、姫さんを好きやと思った感情はなんやったん……?
顔がドンピシャで好みで……あれ?
それだけか?これってただの憧れ……
憧れ!?
跡部「まさかお前が恋もまだなんてな」
忍足「確かに自分から好きやって言うたことはないけど……」
なんで学校ではこういう事教えてくれへんのやろ
奈央「次!忍足と岳人!」
向日「それが侑士、さっきからいないんだよな」
和恵「あいつまたサボりか!」
芥川「和恵ちゃん、やっぱり体力凄いC~」
1人だけ涼しい顔をしてる和恵に、芥川は改めて凄いなぁと感心していた。
向日「じゃあ真由美、俺と組もうぜ!」
真由美「面白そう!でも良いのかな……?」
向日「いいっていいって!みんな調整してるんだし」
嬉しそうに準備体操をする真由美に、向日も嬉しそうだ。
恵利華「ダブルス組楽しそうね」
日吉「ハァハァハァ……恵利華さんの体力わけてくださいよ」
鳳「日吉、ゲームしてたの?」
日吉「あぁ、6-0だ」
鳳「見事にやられたね」
恵利華「でも40-30のカウントも何度かあったのよ」
鳳「へぇー……それは凄いね」
日吉「でも勝たなきゃ意味ないだろ」
鳳「そうだね……俺も奈央さんと和恵さんに勝たなきゃ」
真由美「はぁぁあ!」
『パァァン!』
和恵「げ、いきなりコーナーついてくるとか真由美容赦ないし」
真由美「(でも和恵の足だと届いちゃうんだよね)向日くん!」
向日「おう!」
『パァァン』
跡部「お前にはあの光景がどう映るんだ、忍足」
忍足「なんや胸がこう締め付けられるっちゅーか……表現しにくいな」
跡部「そうかよ」
忍足「………」