57.全国に向けて
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真由美「恵利華、そのラケット……」
57.全国に向けて
恵利華の手にはカラフルなラケットが握られていた。このラケットは……
恵利華「えぇ、美並ちゃんのラケットで練習しようと思って」
日吉「触ってはいけないんでしたっけ」
恵利華「もちろん!」
ふふふと上機嫌な恵利華
奈央「さぁ!練習しよーぜー!」
鳳「しましょう!」
芥川「俺もやるC~!」
一目散に散らばっていく。
その光景を榊と跡部は眺めていた。
跡部「入部した時、俺がみんなを全国へと連れてってやるなんて思ってたんですけど……」
跡部の顔から笑みが溢れた。
跡部「その必要、なかったですかね」
はははと頭をかきながらコートに向かって行った。
恵利華「景吾くんの調整、付き合うわ」
跡部「あぁ頼む。それよりそのラケット、なんでそんなにカラフルなんだ?」
恵利華「これは病気がわかってもコートに立つと言った美並ちゃんに、みんながそれぞれの色を塗ってプレゼントしたの」
跡部「それを恵利華が持ってるのか?」
恵利華「ひとつは美並ちゃんと一緒に……これはサブの方だけどね」
跡部「そうか」
その話を聞き、真由美はノートを握りしめた。
真由美「(美並部長……)」
向日「(真由美……。絶対優勝するしかねぇな)真由美ー!!ラリーしようぜ!」
真由美「あ、うん!」