奈央「ウチ、亮に必要だと思ってもらえたら……それでいいかもーなんて！」


えへへと照れ臭そうに奈央が言った。


宍戸「必要……ないわけねぇだろ」


奈央「あ、あの、ウチも亮の事必要だから！」


宍戸「……おう」


宍戸は視線を下にやった。
今奈央と顔を合わせたらどんな顔をすればいいのかわからなかった。



奈央「和恵もきっと、同じ気持ちだった」


宍戸「は！？和恵！？」


奈央「ダブルスの話じゃろ？」


宍戸「……あー」


力のない声を出した宍戸。
声だけではなく体まで力が抜けていくようだった。


奈央「じゃから、思いっきり恵利華に負けてきたらいいと思う！」


そう、存在意義がわからなくなるくらいに！と奈央が言った。


宍戸「……」






恵利華「どうなってるのかしら」


跡部「確かに調整だと言ったがこれは……」


真由美「うーん……」


辺りを見回すとマジメに練習をしている部員の方が少ない。


跡部「忍足どこ行った？」

恵利華「和恵ちゃんは？」


2人の言葉に急いで探しに向かった樺地と真由美。



忍足「.あれ、なんやこの状況。もう部活終わったんか？」


跡部「忍足……」


恵利華「今度は樺地くんと真由美と和恵ちゃんがいないわ」


向日「俺呼んでくる！」


忍足「和恵ちゃんは屋じ「恵利華ー！」」


タタタと和恵が駆けつけた。


和恵「携帯貸して！」


恵利華「いいけど……？」


ありがとう！と少し離れたところで幸村に連絡をした。



和恵「えーっと幸村は……あ、電話の方が早いか。通話っと『恵利華！？』出るの早いし！今コール鳴った！？」


『恵利華から連絡くれるなんて初めてだね！何の用じ「ごめん幸村、うち、和恵」……』


和恵「は、初めての電話がうちでごめんって！あ、あのさ……」




真由美「あーみんないたー」

樺地「ウス」


集合と声がかかりみんなが集まる。
全国大会まで残り2日。





To be continued......
2017.08.08