56.鬼と天使
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-----------
-----------------------
和恵「……というわけで、ブン太のアドレス知らない?」
忍足「それは知らんけど……、丸井との密会、姫さんにバレてるんやったら姫さんに聞いたらええんちゃう?知らんでも幸村の連絡先やったら知ってるやろ」
和恵「おー!そだね。って密会なんてしてない!」
忍足「あ、跡部の前で電話さすなや。」
和恵「わかってる!……って、違うし!ニヤニヤすんな!」
忍足「(和恵ちゃん、分かり易すぎるやろ……誰とでもシンクロできるで自分……)」
和恵「あ、オッシーは?」
忍足「?」
和恵「なんか悩んでるんなら聞いてやらない事はないけど」
忍足「なんで斜め上からなん。まぁ……なんでもあらへん」
和恵「そ。じゃあうちは屋上にでも……」
保健室のドアに手をかける和恵
忍足「和恵ちゃん、もし......もし後の3人の中で、好きな子が被ったらどうする?」
和恵「なっ!だからうちはっ……忍足?」
見たこともない忍足の顔に、和恵は一瞬とまどいをみせた。
和恵「うちしか木に登れないと思う」
忍足「え?」
和恵「そんな気がしただけ!」
そう言って和恵は保健室から出て行った。
忍足「そんな気……ま、ええか」
再びベッドに横になった。
宍戸「だぁぁあ!!シンクロできねぇ!」
鳳「奈央さん、何かコツとかないんですか?」
奈央「そんなのあったらウチが知りたい!今すぐ和恵の居場所を突き詰めるのにー!」
鳳「ですよね」
あはははと苦笑いする鳳。
奈央「あ~……でもあの時はシングルスで負けて、悔しくて……ダブルスでは負けられない!ウチらの存在意義がなくなる!って思って」
鳳「そんな事考えてたんですか?」
奈央「う、うん……」
宍戸「そんな事あるわけねぇだろ!少なくとも俺らはお前らと切磋琢磨する事でだいぶ強くなれたんだ。いなきゃ困る」
奈央「亮……」
宍戸「なぁ長太……!」
いつの間にか鳳は居なくなっていて、2人の間に気まずい空気が流れた。