55.生意気とやる気
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-----------
-----------------------
奈央「なんで試合したのかは最後までみてないからわからないけど、おそらく手首……じゃな。」
氷帝に戻り、解散に間に合った奈央が今日の報告をする。
和恵「青学……来るね。」
跡部「手塚のいるチームだ。それくらい張り合いがないと困る。」
忍足「お嬢さんらは不安か?」
忍足の言葉に真由美は首を横に振った。
真由美「信じてるもん」
恵利華「ええ、信じてる」
「「……」」
余計負けられなくなったと気を引き締める男達。
そして練習の終わりを告げられた。
奈央「………」
真由美「奈央?どうしたの?ボーッとして」
奈央「えっ!?あ、あれ!解散?」
裏返った声に恵利華も不思議そうに奈央の顔を覗き込んだ。
和恵「熱でもあるんじゃないの?」
奈央「あるかも.」
和恵「え!」
和恵の反応にうつしてやると追いかけ回す奈央。
鳳「奈央さん、元気ですね」
宍戸「元気すぎるぐらいだ」
鳳「心配して損しましたか?宍戸さん」
宍戸「いや、あいつは……」
鳳「?」
宍戸「心配しすぎるくらいがちょうどいい」
次の日
奈央「シンクロができん……なぜじゃ!?」
和恵「さ、さぁ?」
コートに入ったが、発動しない『同調』にやきもきする奈央と和恵。
そこへ榊がやってきた。
榊「『同調』を意識的に使うなど…不可能に近い」
和恵「え!そうなの?」
奈央に無理矢理みせられた雑誌に載っていた『同調』。確かにそこには奇跡と書いてあった。
奈央「意識的に使えんのはわかる。…出来ないのもわかる…けど…!…ウチは道を閉ざされたくない!閉ざしたくない!」
和恵「うん、奇跡だろうとなんだろうと…いつかは…!」
2人をみて榊は小さくそうだなと呟いた。
宍戸「…その意志、俺らが継いでやるよ。」
奈央「えっ」
鳳「俺達…絶対『同調』してみせます」
榊「しかしだな、『同調』はしたいと思ってできるわけではない。プロでも…難しいのだ。」
宍戸「知るかよ!こいつらにはダブルスの可能性を十分に教えてもらったんだ!」
鳳「ここで『同調』できないと男じゃないです!」
榊「…なぜ『同調』にこだわる。今までだって…それなりに…」
言いかけてやめた。その続きは過去の事
宍戸「見ちまったんだ…!ダブルスの無限の可能性ってヤツをよ!目指すはそこしかねーだろ」
奈央「生意気っ!」
宍戸「…なっ」
くるっと奈央が振り返った。
奈央「亮は生意気じゃ♪」