向日「終わったのか？」


恵利華「ん、さすがに腕が痺れるわね。向日くんアイシングどこかな？」


向日「腕貸せよ」


シューと的確にコールドスプレーを降っていく。


向日「最近跡部と何かあったのか？）」


恵利華「あったの……かな？それより向日くんは真由美が好「んなっ！？なんで知ってるんだよ！」痛い……」


向日「わりぃ！」


思わず勢いよくスプレーを吹きかけ、恵利華の顔が歪んだ。


恵利華「LINEであれだけ真由美の事聞かれたらわかるわ」


向日「うっ……」


榊「向日、次は恵利華とラリーだ」


向日「げっ……」


恵利華「……」


向日「お手柔らかに頼むぜ」


恵利華「スプレー顔にかかっちゃったから視界が少し悪いかも「俺！20周してくるぜ！」」


榊「向日！」


向日「ひぃっ」


和恵「何やってんだか」


榊「和恵、あいてるなら2人の審判に入ってくれ」


和恵「げっ」





菊丸「奈央ちゃ～ん！どうしたの？もしかして偵察？まぁ奈央ちゃんならいっか～にゃんてねっ♪」


奈央「英二…」


菊丸「にゃ！？大石と桃何話してるの？」


奈央「あ！待っ……」


越前「………。」


奈央が止めるも時既に遅く、菊丸は大石の元へ走り出した。


菊丸「おーいしー！！聞いて聞いて！！」


大石「な…なんだい？英二」


菊丸「じゃじゃじゃーん！俺、大石に内緒で空気を薄くしたトレーニングをずっと続けてたんだ！これでタイブレークまで行っても全くスタミナＯＫ！」


大石「英二…！あ…あのさ…」


菊丸「これで大石の足を引っ張らなくてすむからな。……青学黄金ペアに死角ナシ！イエイ！！」


大石「………っ…！」


奈央「（英二……）」


菊丸「あれ？大石…？桃とコートで何するんだろう…それより奈央ちゃん、どうしたの？」


奈央「なんで…？大石……」


菊丸「奈央ちゃん……？」


「おい聞いたか！？今から大石副部長と桃が試合するらしいぜ！」

「あー知ってる！さっき聞いたけど、大石副部長が桃にレギュラー譲るって…」


菊丸「………え？」


「あ～確か1ゲームも取らせずに桃が勝ったら…だろ？さすがにいくら桃でも1ゲームも与えないなんて無理だろ…」


菊丸「な～んだ！ただのゲームか♪…………。悪…い…冗談……」


『タタタタタタ………』


奈央「英二！待って！」


越前「……………。」