54.2人のできる事
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宍戸「(顔つきが違う…)長太郎」
鳳「ええ、今日の2人は手強そうですね」
和恵「奈央、全力でいくよ」
奈央「任せんちゃい」
『パァァン』
『パァァン』
『パァァン』
榊「(やはりダブルスも宍戸や鳳が上回って……)」
宍戸、鳳ペアが1セットを奪った。
奈央「和恵、テニスを遅く始めたウチらと真由美達のやれる事は違うかもしれないけど……」
和恵「……」
コートチェンジの間にタオルを差し出し奈央は言った。
奈央「でも目的は同じじゃろ。」
目的、それは……
和恵「うん。じゃあ尚更」
「「(ダブルスでは負けられないよね!!)」」
日吉「真由美先輩、なんで今打ち返さなかっ…」
真由美は日吉ではなく、隣のコートをみていた。
真由美「太陽が眩しいね」
日吉は息を飲んで隣のコートをみた。
日吉「なっ…!?」
白い渦が奈央と和恵を囲んでいる。榊が目を開き、呆然と立っていた。
奈央「いくよ、和恵」
和恵「言われなくてもわかってるってーの!」
氷帝を強くする。
その為にウチ(うち)らが
負けてなんていられない
宍戸「(どっちだ!?)」
鳳「(読めない!?)」
榊「
奈央「自分達でやろうと思っても到底出来るものでもない。…じゃったか?」
榊「奈央……」
和恵「センセー、ゲームセット」
いつの間にか白い渦が消えて、涼しい顔でベンチに座る。
鳳「し、宍戸さん……」
宍戸「……」
目の当たりにした2人は呆然と立ち尽くした。
忍足「なんやすごいモンみせてもろたな……」
向日「すごいなんてもんじゃねぇだろ」
榊「お前達どうやって「すげーぜ奈央!和恵!」」
榊の言葉を遮り、宍戸と鳳が2人に駆けつけた。
奈央「いやぁ、照れるけぇ」
鳳「凄いです!!どうやって習得したんですか!?」
和恵「え、気がついたらこうなってたし……ねぇ?」
奈央「うん。それにしても和恵との『
鳳「気持ちまで手に取るように……?」
不思議そうに奈央を見る。
真由美「ふふっ、奈央の一方通行の想いだと思ったんだけどな」
日吉「一方通行じゃないんですか?」
日吉は奈央が和恵を追いかけ回してるのをみてそう言った。
真由美「違ったみたいだね」