真田「貴様らが決勝戦の相手か。関東では対戦出来なかったからな。叩きのめしてやるわ！」


跡部「アーン？何言ってやがる。勝つのは俺達氷帝だ！」


恵利華「原さん、楽しもうね、テニス。」


原「…私は目の前に居るあなた達を倒すまでよ。」


恵利華「（立海って勝つことしか頭にないのかな…）」



ミクスド全国大会～決勝



和恵「真田には気をつけた方がいい。」

忍足「…確かにな。あの桁違いのパワーと技術。跡部は対抗できても…姫さんは女や。」

奈央「ウチらのお笑いテニスも効きそうにないけん。」

向日「…お前、自分でお笑いテニスって言うなよな」

芥川「俺もうワクワクしてきた！」

真由美「羨ましいなぁ。私…手が震えてきたよ」

宍戸「激ダサだな！あいつらには俺らの分も勝ってもらわなきゃなんねーんだ。」

鳳「そうですよね！精一杯応援しましょう！」

樺地「ウス」

日吉「フンっ…」


榊「跡部、恵利華、行ってよし！」






恵利華「…行くよ？」


『パァァン』


向日「いきなり全力のサーブでいった！」

日吉「あの人は鬼ですか……」




原「！？な……くっ」


「15-0」





宍戸「…えげつねぇ」


忍足「でも…真田は返してくるで」





真田「はぁああ！温いわ」


跡部「ジャックナイフ！」


『バコーン』


真田「これしき…！はぁぁあああ」


恵利華「（アウ……いや、ダブルスだ、入ってる！）」


『パァァン』


奈央「やっぱり恵利華はダブルスに慣れてないけん、頭で考えてからじゃないと動けないんだ…。」


宍戸「でもよ…跡部のやつ…」


鳳「ちゃんとフォローしてますね。」


真由美「ふふふっ」



「ゲーム氷帝4-1」


榊「跡部、恵利華、気を抜くな。あいつらのコンビネーションを侮るな。」


恵利華「コンビネーション…？」


榊「越前と小鷹を破った実力…ここから来るぞ。」


跡部「恵利華…」


恵利華「うん？」


俺は真田とラリーした時、その打球の重さに手が震える事があった。
その打球を恵利華が受けたらと思うと……


恵利華「何？」


いや、その時は俺が


跡部「なんでもねぇ。…行くぞ。」


恵利華「うん。」


恵利華を守ってやる。





向日「あと2ゲーム取ったら優勝だな！胴上げでもするか？」


忍足「…岳人、まだ試合は終わってへんやろ。」


向日「…う」


奈央「真田、真剣に何話しとるんじゃろか」


和恵「さぁ？（立海のメンバーは学校で練習してるのか）」





原「真田さん、あの技を使いましょう」


真田「うむ。しかしだな、跡部に……」

原「恵利華さんの方が確実です！」


真田「そ、そうだな」



恵利華「…？」


跡部「………。」



原「…いきますよ？」

『パァァン』


恵利華「（今…どうしてこっちを…）はぁあ」

『パァァン』



真田「ハーハハハ！！」


恵利華「！」