52.テニスを愛す少女
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藤崎「私の学校の子もそう言って断られたって言ってたわ」
忍足「断られるのわかってて言うたんですか?」
藤崎「えぇ。でもそれは間違ってる!」
忍足「……え?」
藤崎「お互いを知りもしないで断るなんて、せっかくの縁が勿体無いわ!」
忍足「そない言うても……」
藤崎「3ヶ月でいいわ!友達からでもいい!私達、案外相性ぴったりかもしれないし、お願いよ」
忍足「ん~まぁ、友達なら......」
藤崎「ほんと!?」
忍足「それからは一緒に帰ったり、たまに外で遊んだりはしたんやけど……」
真由美「友達として……?」
忍足「まぁ向こうはそうは思ってへんかったっちゅう話や」
真由美「3ヶ月って……」
忍足「あぁ、あれはちょうどホワイトデーやったわ……」
藤崎「侑士!私達、来月学校離れ離れになるじゃない?それでね記念にどこか遠くに遊びに行かない?」
忍足「……いや、行かれへん」
藤崎「え?どうして?」
忍足「あんな......3ヶ月、楽しかった。楽しかったけど、やっぱり付き合うとかそういう対象にはみれへん。堪忍や」
藤崎「ゆ、侑士......私のどこがダメだったの......?」
忍足「どこもダメなんて事はない。ただ俺が悪いんやと思う。バレンタインのチョコもありがとう。これお返しやからいらんかったら捨て「侑士が悪いんだったら付き合ってよ!」」
藤崎「だって......私は好きだもん!」
忍足「話は一方線で、そこから俺の話は無視や......」
真由美「そっか......。今も侑士くんの事が好きなんだね」
忍足「でも真由美ちゃんらに迷惑かかるなら話は別や。俺、次会ったら話するわ」
これ以上姫さんに睨まれるのも勘弁やと忍足は言った。
忍足「それにしても真由美ちゃんには何でも話してまうな......。あ、ケガ大丈夫か?」
真由美「大丈夫!ただの擦り傷だよ。侑士くん、話してくれてありがとう」
忍足「あ、いや……お礼言われる程でもないわ」
『コンコンコン』
真由美が返事をすると、申し訳なさそうに切原が入ってきた。
切原「真由美さん、ケガさせてスミマセンでした」
真由美「大したケガじゃないよ。それにしても、見境がなくなるくらいテニスが好きなんだね!切原くんって」
切原「……へ?」
忍足「真由美ちゃん……」
真由美「また、テニスしようね」
切原「ウッス!」
そう言って切原は帰って行った。
忍足「真由美ちゃん、人が良すぎやわ。俺の方が怒って……どないしてくれるねん」
真由美「えー?だってテニスが好きな人は1人でも多くいた方が嬉しいし......」
忍足は恵利華が言った言葉を思い返していた。
「真由美が1番、テニスが好きなんだと思う」
忍足「せやな。ほな、そろそろ行こか。背負たるわ」
真由美「え!い、いいよ!そんな……」
忍足「いや、出来れば家まで送らして」
もう少し、真由美ちゃんと話がしたいんや
To be continued......