52.テニスを愛す少女
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和恵「それよりさー、練習試合大丈夫だったの?」
空気を読んだ和恵が切り返した。
真田「無論すべて勝利した。赤也以外はな」
切原「うっ......」
和恵「そっか!あ、真田明日試合出るんでしょ?うちも恵利華と跡部が残ってるからさっ。また明日だね!」
恵利華「よろしくね、真田くん」
真田「あ、あぁ」
切原「何握手くらいで赤くなってるんですか、副部長」
真田「赤也!!」
切原「もう勘弁してくださいよ副部長ー!!」
和恵「あんたは今日調子に乗りすぎだから!!」
切原「すんません。」
恵利華「さぁ、練習しましょ」
跡部「あぁ」
真田と切原が頭を下げた。
和恵「あ、そだ!ジローがね、新しいボレーを完成させてね!妙技っていうの?なんか凄くてさー!」
跡部「ほう、ジローがか」
宍戸「和恵、俺らの審判してくれ!」
和恵「高くつくよ~?」
宍戸「金とるのかよ」
冗談冗談と宍戸の背中を押した。
鳳「奈央さんと向日さんの試合も気になりますね」
宍戸「そうだな」
和恵「気にしてるの宍戸だけだと思うけど?」
宍戸「なっ!んな事ねぇって!なぁ!?」
恵利華「顔赤いよ?」
宍戸「気のせいだっての!」
帽子を深くかぶる宍戸に微笑ましく見守る一同だった。
忍足「肝心な時に保健室の先生おらへんな」
真由美「仕方ないよ、夏休みだし......」
ベッドに腰掛ける真由美。
忍足は勝手にあさるで、と消毒液やら絆創膏の調達をしていた。
真由美「藤崎さん、何の用だったんだろう」
忍足「どうせ大した用はあらへん」
痛かったら言うてと消毒を始めた。
忍足「それより藤崎、真由美ちゃんに何か言うたんやろ?」
真由美「えっと......」
忍足「隠さんでも姫さんのあの態度や。頼むから教えてくれ」
真由美「……わかった」
真由美は昨日の出来事を忍足に話した。
すると盛大な溜息と申し訳なさそうな顔をした。
忍足「姫さんが怒るのも無理はない......真由美ちゃん、堪忍や」
真由美「藤崎さん、別れたつもりないって言ってたけど……あ、ごめんね。話したくなければ別に……」
消毒液を置き、忍足は隣いいか?と腰を落とした。
忍足「……藤崎さんと会ったのは俺が中2の時や。試合が終わった後呼び出されて付き合って欲しいって言われた。」
真由美「……うん」
「付き合って欲しいの!」
忍足「いや、付き合ってって言うたかて......(誰やねんな)」
「私は藤崎奈々子。あなたより1つ年上だけど、試合みて好きになっちゃったの。」
忍足「そりゃありがとうな。けど俺は「知らん子と付き合う気はない」え?」
藤崎「やっぱりこう言って断るのね」
忍足「始めは変な子やなと思ったんや」