宍戸「恵利華のやつ、だいぶダブルスが様になってきたじゃねーか」


奈央「そうじゃね」


こちらもダブルスをしていたが、一足先に休憩に入っていた。


榊「和恵、芥川とラリーだ」


和恵「あ、はーい」


和恵ちゃーんと芥川が駆けつける


鳳「和恵さん、凄いですね......」


鳳はクタクタだった。


奈央「亮、はいタオル」


宍戸「さ、サンキュ」


奈央「......どうしたの？体調悪い？」


宍戸「だ！大丈夫だから顔を覗き込むなっ」


奈央「......亮？」


キョトンとした顔で奈央は宍戸をマジマジとみる。
すると宍戸はくるりと反対を向いた。これには鳳も不思議そうに見ていた。


宍戸「真由美の試合みようぜ」


奈央「そうじゃね。」


鳳「（宍戸さん......様子がおかしいな......奈央さんと何かあったのかな？）」


様子を伺う鳳が少し離れて2人の後を着いて行く。
そこにはすでに跡部や恵利華、忍足、向日の姿があった。


宍戸「お前らも来てたのか」


跡部「あいつらが観るときかないからな」


跡部はあとの3人を指した。


奈央「赤也のやつ......打球が乱暴じゃな」


恵利華「真由美......なんで試合なんか......」


向日「俺らを守る為......だろな」


忍足「............」


『パァァン』


真由美「（大腿直筋が…だいぶ疲労してきたみたいね。次は…）」


切原「（…遊ばれてる！？くそっ！）」


『パァァン』


真由美「（やっぱり目が赤くなって球速が上がった......）」


切原「くそっ！くそっ！」


『パァァン』


真由美「（ムキになり始めたか。）」


向日「真由美ってやっぱり上手いよな......（俺、シングルスで真由美に勝てんのかな......）」


忍足「岳人、何言うてるんや今更......」


跡部「切原は攻めあぐねてるな」


恵利華「えぇ。真由美は立海の研究も熱心だったから......」



「侑士」


真由美「！（侑士って......まさか......）」


忍足「な！？なんでここに」


藤崎「練習観に来ちゃった」


恵利華「......あなた......」


向日「（恵利華......怖......）」



切原「隙…見ーつけた」


真由美「！」


切原「くらえ！！」


『バコーン』


真由美「！」


『ドン』



ポタ……


ポタ……




ポタ………




真由美「……っ…！」


向日「な……


……切原ぁー！！」


恵利華「真由美！大丈夫！？」


忍足「真由美ちゃん！」