52.テニスを愛す少女
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跡部「忍足の前の女?」
恵利華「えぇ、何か知ってる?」
跡部「あぁ、確か部活観に来てやがったな......」
恵利華「そうなの......」
真由美「......そうなんだ......」
どかっと部室のソファーに座る跡部。
真由美はキョロキョロとどこか申し訳なさそうにしていた。
跡部「それにしても恵利華からそんな事を聞かれるとはな......俺はてっきり明日のミクスドの話かと......」
真由美「ご、ごめんね跡部......」
跡部「......(成る程な。真由美の事になると......か。)そういや確か3ヶ月だけの付き合いとか言ってたな」
真由美「3ヶ月だけ......?」
恵利華「次のテニスの大会まではって事?」
「「............」」
恵利華の言葉に跡部と真由美の心は同調した。
恵利華「それはそれで有り......なのかも?」
スッパリ別れたら試合中何とも思わないし、と恵利華が呟く。
跡部「あーん?俺様は大会前に別れるつもりはねぇ。」
恵利華「............」
跡部「じゃあ無理みたいな顔をするんじゃねーよ」
真由美「跡部、本当にごめんね......」
今回の件で恵利華は恋愛はめんどくさいものと再認識したに違いない。
跡部「......付き合う時も強引だったと聞いたが、忍足は結局好きになれなかったと言っていたな」
真由美「(だから好きじゃなかったなんて言ったんだ......)」
恵利華はよくわからないような顔をしていた。
跡部「そういやあの忍足が一言だけ漏らしてたな......」
真由美「?」
『おい、忍足!その鳴り止まない携帯どうにかしろ』
『なぁ、跡部......女って面倒やな』
『あーん?』
『いい子やと思ったんやけど......別れ告げたらこの有様や』
『見抜けなかったらのかよ。これだから愛なんてモンは信用ならねぇ。テニスに集中しろよ』
『そないするわ......』
真由美「......え?あ、跡部......?愛は信用ならねぇって......」
分が悪そうに恵利華をみた。
跡部「あぁ、ちっとも信用してなかったんだがな......」
恵利華「あ、ねぇこの写真去年の全国大会の時の......!」
真由美「え、恵利華~......」
すでに恵利華は興味を失っていた。
跡部「まぁスッパリ別れられないあいつもどうかと思うぜ」
真由美「ゆ、侑士くんは悪くない!......と思う......」
跡部「んだよ、それ......」
はははと跡部が笑う。
跡部「お前もよっぽどだな」
真由美「そ、そうなのかな......」
昨日たくさん考えた。
ここに来て忍足と出会って......
言葉にするのは難しいけど、初めて会った時からずっと......
真由美「......あ、はい。恵利華の試合スケジュール」
跡部「............。これは狙ってこうなったのか?」
真由美「気がついた?偶然なんだよね、それ」
恵利華「私の試合?いつ??」
真由美「とりあえずは明日のミクスド、頑張ってね恵利華」
恵利華「あ、うん」