51.放課後シュークリーム
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真由美「(えっとこの大会に出て......ポイントが......)」
パソコンに向かいメモをとる真由美。
必要な情報を書き出し、次々にページをめくるとその軽快な音に視線を集めていた。
「(3年の真由美さんだ!パソコン速ぇー!あの手付きはなんだ!?)」
「(真由美さんって全教科で満点取ったらしいぞ!)」
「(凄いよなー!顔も可愛いし......ちょっと声かけてみようかな)」
「(やめとけって!跡部達が黙っちゃいないぞ)」
真由美「............」
外野の声もなんのその、真由美は30分程パソコンに向かい恵利華の試合スケジュールを完成させた。
真由美「(後はスポーツ医学の本があればいいんだけどさすがに......)」
真由美は足を止めて本を取った。
スポーツ医学、他にも中学生には似つかわしくない専門書の数々が並んでいた。
真由美「(榊監督と跡部だね......ありがとう)」
5冊ほど借りると真新しい貸し出しカードに名前を書きペラペラとページをめくり始めた。
気が付けば辺りは真っ暗だ。
真由美「(あ、帰らなきゃ......)」
席を立ち、足早に校門に向かうと1人の女の子が立っていた。
「真由美さん、ね......」
真由美「あなたは......」
みた事ある顔だ。
だけど名前が思い出せない。
あの時侑士くんと一緒にいた......
「私は藤崎奈々子。あなたに話があるの......」
真由美「話......ですか......」
日が暮れてすっかり真っ暗だ。
もしかして今まで待っていたのだろうか......
真由美「(凄い執念......。やっぱり話は侑士くんの......)」
藤崎「私の事、侑士からなんて聞いてる......?」
真由美「笹川学園の......あの、付き合ってたんですよね」
藤崎「それだけ?」
真由美「え?」
ぐいっと真由美に近付き、思わずたじろいだ。
藤崎「聞いたのはそれだけ?付き合った経緯とかも聞いてないの?」
真由美「それだけ......ですが......」
藤崎は力が抜けたかのように、肩を下ろした。
藤崎「ほんとに自分の事は話さないわね、侑士は......」
自分の事は話さない......
確かに忍足はそうだった。
だから喫茶店で色々聞けて真由美は嬉しかった。
真由美「侑士くんの事、よくわかってるんですね」
藤崎「まぁ、ね。私侑士の事諦めてないの」
真由美「っ......」
藤崎「それに私、別れたなんて思ってない。侑士が一方的に......!」
「真由美、その方どなた?」
ハッとした様子で藤崎は振り向いた。
真由美「恵利華......」
遅いから迎えにきたと言うと藤崎を不思議そうにみていた。
真由美「あ、侑士君の......」
恵利華「侑ちゃんの?」
真由美「............あー」
藤崎「私は笹川学園高等部1年の藤崎です。」
真由美「(高等部!?と、年上だったの!)」
恵利華「私は「氷帝学園の恵利華さんよね?知ってるわ」」
恵利華「もう遅いから......」
藤崎「そうね。またね、真由美さん」
真由美「............。」
To be continued......