51.放課後シュークリーム
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芥川からシュークリームを受け取ると、丸井は幸せそうに携帯のカメラをひらき撮影していた。
丸井「マジさんきゅーな!お前良い奴だな!」
芥川「丸井くんが喜んでくれて良かったC~」
2人の微笑ましい会話を横目に、和恵はハッとした様子で桑原をみた。
和恵「う、うちは......」
桑原「......いいって、無理すんな」
和恵「ジャッカル!あんた、良い奴っ!!」
桑原「イテッ!お前のパンチは重いんだよ」
嬉しそうにシュークリームを食べる和恵に丸井と芥川の視線は釘付けだ。
丸井「ジャッカル、お前......」
桑原「睨むなよブン太」
和恵「?あー、おいしかったー!」
満足そうな和恵に芥川が何かに気がついた。
芥川「和恵ちゃん」
芥川に呼ばれて振り向く。
すると手が頬に近づき、思わず動きが止まる。
和恵「え......な、なに?ひゃっ」
頬に触れ、その手を芥川が舐めた。
その一連の流れに和恵とみていた桑原の顔が赤くなる。
芥川「うん、おいC〜」
丸井「……」
桑原「(え…!?芥川って意外に……!?)」
和恵の顔は耳まで赤くなっていた。
芥川「ん?どうしたの?まだ食べたい?」
食べかけのシュークリームをあーんと口の前に運んだ。
丸井「なっ!そりゃダメだ!」
芥川「えー?なんでー?」
丸井「なんでって......」
今度は丸井の顔が赤くなる。
芥川は不思議そうな顔をしていた。
「あ、あの......芸能事務所に興味はない?」
「「!」」
少し目を離すと和恵は知らない人に声をかけられていた。
和恵「いえ!全く!!」
「そう言わずに......」
桑原「興味ないって言ってんだろ」
桑原が間に入るとそそくさと立ち去った。
和恵「サンキュー、ジャッカル」
丸井「げっ......」
またジャッカルの株が上がった事に少し機嫌が悪くなる丸井。
桑原「仕方ねーだろ......」
あ、そうだ!と桑原は芥川に向かって歩き出した。
桑原「丸井の秘密知りたくねーか?」
芥川「丸井くんの秘密!?知りたい知りたい!!」
丸井「!?な、なん......」
ポンと丸井の肩を持ち、顔を耳に近付けた。
桑原「(誘えよ、ブン太)」
丸井「!」
スタスタと2人が離れて行った。
和恵「ブン太の秘密......うちも気になる!」
和恵は2人についていこうとするが、ブン太がそれを止めた。
和恵「ブン太......?」
丸井「あー......あのよぃ......」
和恵「............」
和恵は丸井の顔ではなく、繋がれた手をみていた。
丸井「全国大会が終わったら、ウチで海原祭っていう学園祭があるんだけどよ、こねぇ?」
和恵「学園祭......。う、うん。行く。」
丸井「マジ!?」
和恵「テニス部、何かするの?」
丸井「それは来てからのお楽しみだろぃ」
和恵「わかった。楽しみにしてるね!」
丸井「おう!」
話し終えた所で桑原と芥川が戻って来た。
桑原「......こんなとこで手繋ぐなよ」
丸井「うおっ!じゃ、じゃあまたな!」
芥川「えーもう帰るのー?」
桑原「結構遠いからな......。」
和恵「じゃ、じゃあね!」
丸井「おう!」