50.忍足とデート~天使編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
会場は広くて活気に溢れていて......
やっぱりテニスをみるのって凄く好きだなぁ。
忍足「その小説、先週出たとこやん。恋愛と推理小説って絶妙な組み合わせやな。俺も読んでみよ」
真由美「うん!凄く面白かったよ!映画化しないかなぁ......」
侑士くんとテニス以外の会話をするのは久しぶりで、私ちょっと浮かれてるかもしれない
忍足「俺もたまにふらっと映画館行くねん。なんや天ちゃんとは共通の趣味が多いな」
真由美「侑士くんって映画観に行ったりするんだね」
この後侑士君は恋愛小説で描かれる、繊細な心理の表現が好きなんだと教えてくれた。
真由美「私も勉強の合間に行ったりするから会うかもしれないね」
会えたらいいなーなんて、少し願望も入ってるけど
忍足「せやったら今度時間合わせて一緒に行こうや」
真由美「え!?い、いいの!?」
忍足「天ちゃんがいいならやけど......」
ほら、勉強で忙しそうやん?と続けた。
真由美「その為に勉強頑張るから大丈夫!」
忍足「ぷっ......大袈裟やな」
あ、笑った......
「「きゃー!!ブンドルー!!」」
「今日も最高の試合みせてくれよー!!モビックー!」
忍足「凄まじい声援やな......今日はランキング1位のブンドル選手か。天ちゃんチケットようとれたな。」
真由美「そ、そうだよね......」
恵利華はこのチケット、どこから手に入れたんだろう。
『~♪』
忍足「!堪忍な、携帯切っとくわ」
真由美「?うん」
そう言えば合宿の時によく携帯触ってるって聞いたけど......
気にしても仕方ないか。
-----------
-----------------------
忍足「す......凄い試合やったな。......天ちゃん?」
余韻でも残っとるのか、試合が終わってからも天ちゃんはコートに釘付けや。口も開いて、なんや少し面白い......
忍足「ぷっ......あかん、天ちゃん、その顔......」
真由美「えぇっ!」
我に返った天ちゃんは恥ずかしそうに頬に手を添えて......この子、ホンマにオモロイわ。
真由美「またやっちゃった......」
お嬢さんらの事はない知れば知る程イメージとちゃうし、俺らと同じ中学生で......
忍足「......堪忍な、天ちゃん」
真由美「え?どうしたの?」
忍足「合宿でお嬢さんらの事聞いて......住む世界が違う、なんや俺らとおっても釣り合わへんとか思ってしもてん」
真由美「侑士くん......」
忍足「けど、今日の天ちゃんみてたら、そんなん関係あらへんやんって......」
なんや、言葉が上手くでぇへんけど。
真由美「侑士くん、私達を受け入れてくれてありがとう!」
忍足「!!」
そこには天使のように微笑む真由美ちゃんが居て......
忍足「(お嬢さんには、敵わんわ)」
真由美「人もだいぶ少なくなってきたね」
忍足「せやな、そろそろ出よ....「侑士」」
呼び止められて振り返る間もないくらい、その人は早く俺の方に来た。
真由美「...........」
天ちゃんが目を真ん丸くしてこっちを見とる。
......無理ないわな、この状況