48.幸村とデート~姫編
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恵利華「.........。」
跡部「......んだよ。少しくらい...」
拗ねたように跡部が言う。
振った男にまでヤキモチをやくなんて、恵利華には考えもつかなかった事だった。
恵利華「もしかして......妬いてるの......?」
恵利華は跡部の顔を見上げた。
跡部「当たり前だろうが」
恵利華「......ごめんなさい」
跡部「ごめんなさい!?」
目を最大限に開いて驚いた。
慌てて違うと訂正する恵利華の言葉が耳に入らないくらいに度肝を抜かれている。
恵利華「違うの......。幸村くんの事もそうだけど、それ以上に景吾くんに......申し訳なくて......」
跡部「......恵利華?」
恵利華「今日、心配かけたよね?.....ごめんなさい......」
跡部「......!(幸村の事で落ち込んでたんじゃねぇのか!)」
恵利華「私、もう男の人と2人で出掛けたりしないから......」
跡部「恵利華っ!」
恵利華「!?きゃ」
突然腕を引かれて体制を崩す恵利華。
跡部「まだ時間はあるな?俺の家に付き合え」
恵利華「え、もう結構外暗いから......」
跡部「あーん?恵利華の好きなローズヒップピーチティーを仕入れてある。」
恵利華「えっ」
跡部「そういや、エリザベートも恵利華に会いたがっていたな」
恵利華「!じゃあ......ちょっとだけ......」
跡部「ふっ......」
こうしてまんまと跡部の思惑にハマる恵利華であった。
恵利華「景吾くん、今日私以外とラリーしたでしょ?」
跡部「......そんな事もわかるのかよ」
恵利華「いつもと違うもの」
結局跡部家のコートでラリーをする跡部と恵利華。紅茶を飲み、馬に乗り、いつの間にかテニスコートにいた。
軽く打ち合うつもりがやはりそうもいかず結構な汗の量だ。
執事がお風呂の用意が出来たと2人に告げた。
跡部「一緒に入るか?」
恵利華「えっ、遠慮します!」
跡部「............」
恵利華「どうしたの?」
タオルで汗を拭いながら恵利華は言った。
跡部「そういや、真田と温泉入ってたよな」
あの時は狼狽の色も隠せなかったと溜め息混じりに飲み物を飲んだ。
跡部「本当に見られてねぇんだろうな?」
もしかしたら少しくらい見られたかもしれないなんて言い出せない雰囲気だ。
恵利華「......そんなにみたいの?」
跡部「っ...」
恵利華「............。け、景吾くんも普通の男子中学生なんだね」
跡部「なっ......」
スタスタと恵利華は歩き出したが跡部の方へと振り返った。
恵利華「......世界で一番になったら、ね」
跡部「!?」
「坊っちゃま、お風呂......坊っちゃま?」
跡部「............」
「顔が赤い......!お熱でも......景吾坊っちゃま!お気を確かに!!」
跡部はしばらくテニスコートに立ち尽くしていた。
To be continued......