跡部「全員聞け！！今年、テニス部は……全国制覇を目指す」



恵利華「あ…跡部くん…」



和恵「………。」



跡部「生半可な覚悟で入部するな。そんな奴は始めっからいらねぇ。本気の奴だけ……俺様に付いて来い」



跡部の言葉に目が覚めた生徒達。



奈央「俺ら……サポート頑張る」



真由美「うん……うんっ」



跡部「それと……だ」



スタスタと恵利華に近づく跡部。



恵利華「え…？な…に？わっ……」



跡部が恵利華を抱き上げた。



和恵「……ぷっ」


奈央「んなっ…！？跡部！？」



跡部「マネージャー目当てで入るのも無しだ。この4人はレギュラー専用だからな」



恵利華「あ…あの…」



唖然としている一同。



忍足「…せやな。悔しかったらレギュラーまでのし上がってみぃや」



真由美「お…忍足く…っ」



肩を抱く忍足。
林檎のように赤くなる真由美の頬。



芥川「和恵ちゃんに手ー出したら許さないＣー！」



奈央「俺も、恵利華に手を出す奴は許さんけぇ！！」



腕捲りをして威嚇する奈央と、ピョンと和恵の背中に乗っかるジロー。



跡部「そういうこった。テニス部はテメェら挑戦をいつでも待ってるぜ！！」



満足そうな跡部に、少し不満そうな恵利華。



真由美「(お…忍足くんが近っ…)」



極度の緊張で倒れそうな真由美。



忍足「お嬢さん、堪忍な。このままやともっと俺らの仕事が増えそうやねん」



和恵「ジロー！重いー！」



芥川「じゃあ俺が和恵ちゃん抱っこしてあげるＣ～！……そらっ！」



和恵「ぎゃあ！ちょ…おろせー！！」




こうして男子テニス部の新入生歓迎会は大成功に終わった。






「あいつら………」


「………ムカつく」


「うん…」








そして翌日……



真由美「わぁ！入部届がたくさん！」



大量の入部届が下駄箱に……


恵利華「ほんと…っ、」



和恵「恵利華？どうした？……ラブレターまみれだね～相変わらず」



恵利華「和恵ちゃんも！……って、半分は女の子だね」



昨日の効果で、2人の下駄箱は大変な事になっていた。



真由美「あ、(私もラブレター入って……る)」



どうしようかと辺りをキョロキョロ見回す真由美。



奈央「はぁ…憂鬱じゃけぇ…この量…」



奈央は自分の下駄箱を見ながら、そう呟いた。