01.we are clover
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ガチャ』
「キャァァア!!」
和恵「みんなおはよー」
「「和恵様!!!」」
和恵がひょこっと車から出ると、沸き起こる歓声。
真由美「あれ…?恵利華の車…」
和恵「乗っけてもらったー」
今日は、良いことがあると満足げに笑う和恵。
きっと今日のゲーム大会での勝利を確信しているのであろう。
続いて黒服の男が恵利華の手を引き、リードをする。
和恵「ちょっと失礼」
「和恵様…?」
黒服に変わり、恵利華に手を差し伸べる和恵。
恵利華「まぁ珍しい!」
パッと和恵の手を握って車から降りると……
「「キャァァア」」
「「姫様ぁぁあ!!」」
「「和恵王子ぃい!!」」
和恵「誰が王子よ、誰が!」
真由美「確かに絵になるよね。二人…」
恵利華「ふふふ!ごきげんよう。……で、真由美どうしたの?」
意味がわからないと怒る和恵に、慣れて笑う恵利華。
恵利華はどこが遠くの目をしている見てる真由美に問いかけた。
真由美「写真を…」
先程の写真を気にしている真由美。
恵利華は、あぁと頷き、その男の前まで歩み寄った。
恵利華「ちょっと、あなた」
「はっ…はいっ!」
かしこまる男子に、静まり返る一同。
恵利華「真由美をいじっていいのは私達だけだからね!」
超笑顔で携帯をぐしゃりと握り潰した恵利華。
男は顔を真っ赤にして倒れ、奈央と和恵は、あーあと溜め息をついた。
真由美「あ…ありがとうっ」
タタタと恵利華の後を追う真由美に、奈央と和恵も付いて行く。
「すっげーオーラ…」
思わず足が竦む一同。
「久々に4C揃ってる所みたぜ……」
誰も動こうとしない。
「和恵様……またお美しくなって…っ、わたくしどうしたら…」
頬を両手で抑える女子や
「真由美ちゃんのあの可愛らしい雰囲気…!顔を見ただけて癒される…、白学の天使だ」
恋に焦がれる男子
「太陽みたいに明るく、そしてクールな影をも持つ奈央さん…、俺も奈央さんみたいにカッコ良くなりてぇ…!」
憧れる者や
「姫様…その呼び名に引けを取らず、むしろ恵利華さんの為のようなこの言葉…、わたくしの永遠の憧れだわ…!」
羨ましがる者
間違いなく、この学園の中心となっている4人。
「そういや、姫様のおばあさま、長者番付に載ってたぜ」
「ああ…。俺ら中小企業の社長なんて、目じゃないだろうな。スーパーお嬢様…こりゃ姫って呼ぶしかないな」
「いや、和恵様の家も負けてねぇぜ!お母様が会社設立したらしいぜ…」
「和恵様のお兄様、ジュノンボーイで最優秀賞とったらしいし、お姉様はパリコレのモデル!そしてお母様は……「「美人女優!!」」」
「何より和恵様はミス姫学ですもの」
コンテストの名前は、旧姫桜学園の名前で行っている白葉学園。
そしてこの学園の二大財力と呼ばれている恵利華と和恵。
「真由美さんの病院も…予約が殺到して、診察どころじゃないのよね」
「真由美ちゃんもお手伝いしてるからな…。あの笑顔で包帯巻かれたら…逆に恋の病にかかるぜ」
「そして難なく何でもスポーツをこなす奈央さん…」
「男の俺らでも憧れる…」
「ファンクラブが試合の特等席をゲットするんですからねっ!」
この4人を取り巻く話に終わりは見えない。
「でも本当だよな!4人一緒にみると……幸せな気持ちになれるって…」
「ええ。わたくしこの学園で良かったわ」
4人はみんなから『4C』と呼ばれている。
クローバーの葉の
一枚目は『愛』を与え 二枚目は『希望』 三枚目は『信仰』
そして四枚目は…… 『幸福』
4人で幸せ 4人でひとつ 4人はcloverなんだと
学園の者はそう思い、一目置いていた。