48.幸村とデート~姫編
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『跡部、聞いたで』
跡部「何をだ」
新聞に目を通しながら紅茶を飲んでた俺は気だるそうに忍足の電話に耳を傾けた。
『姫さん危険やで』
跡部「……は?」
いきなり発せられた言葉に
どういう事だと忍足に問う。
思わず紅茶を傾けてしまった。
『姫さん行かしてええんか?』
良いも何も恵利華が決めたことだ。
まぁ正直いい気はしないが、器の小さい男だと思われるのもなと思い何も言わなかった。
それに……男としてみていないのも何となくわかっていた。
『姫さん、幸村の誘いやと断れへんねやと思うねん』
跡部「……そうかもな」
『そうかもなって随分余裕やな…。』
恵利華がハッキリNoと言った事は聞いたことない。
俺に対してもそうだが…それは別だと思いたい。
『幸村が告白したらどないするつもりやねん』
跡部「何?」
告白、だと?
自分まさか何も考えてへんのちゃうん!?と忍足に指摘される。
『せやかて幸村、本気やろ?』
忍足の言葉が木霊する。
しかも幸村やと断りにくいやろ?大好きな幼馴染みとかぶしてもたらなと。
跡部「…………。」
本気で告白、だと?
『まぁ幸村かて幼馴染みの話は知ってるはずやし、それを武器にやな……』
幼馴染みの話は知ってるが……考えすぎだとも思わなかった。
どんな手を使ってでも……
『かと言って、俺は何もできそうにないしせぇへんわ。ほなな』
プライドを捨てて行くなと言えば…
跡部「…………。」
幸村「今日は良い天気だね。」
恵利華「えぇ」
少し早く着きすぎたかな?ワクワクして眠れなくってと恵利華に告げるとキョトンとした顔で大丈夫かと心配された。
幸村「恵利華に会えて嬉しいんだ」
恵利華「ふふっ、合宿であったばかりなのに」
本当は毎日でも会いたいんだけど…ね。
そう言えば君はどんな顔をするだろうか。
あぁ……それにしても
幸村「今日の服、凄く可愛いね」
恵利華「ありがとう」
薄い水色のワンピースがほんとに良く似合ってる。すれ違う人もみんな恵利華をみてるし、横を歩ける優越感があるね。
幸村「今日は植物園に行こうと思うんだけど、いいかな?」
恵利華「えぇ!久しぶりに行きたいわ」
前に誰かと行ったのかな…?
幸村「誰かと来たのかい?」
恵利華は少し困った顔をしていた。聞いてはいけなかったかな…?
恵利華「美並ちゃんと良く来たの」
幸村「美並ちゃんっていうのは…もしかして」
恵利華「前に話した幼馴染みの…」
幸村「あぁ!そうか。その子も花が好きだったのかな?」
恵利華は顔を上げた。
恵利華「えぇ、とても」
にっこりと微笑む恵利華に頬が暖かくなるのがわかった。
幸村「そうか。じゃあ中に入ろう」